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それでも町は廻っている 十二番地 感想

笑って、泣けて、微笑んでと素晴らしい最終回だったと思います。このために今までのお話があったという感じもしますよね。何かもう、ああだこうだと書く気にならないです。このアニメが1クールの中で何をやりたかったのかが伝わってくるのが気持ちいいんですよ。

実はこの最終話を観た後、本屋に走って原作コミックを大人買いしたんです。こんなことは滅多にありません。今までアニメはアニメとして楽しんできたから、原作を読みたいなんて気持ちになることはなかったんですけどね。でも、今回は他にもお話があるなら是非観たいって思ったんです。

今は2巻の最後の方を読んでるところです。結構夢中になっちゃって、そういえばこの12話の感想をまだ書いてないことを思い出して、今これを書いてるわけです。

ところで原作コミックを読んでいてわかったことは、アニメは原作エピソードの順番を入れ替えた構成になっていることです。そしてなおかつ、かなり原作どおりにアニメ化がされています。構図や配置はだいたい同じだし、台詞に至っては一言一句ほとんど同じです。ただ原作の面白さをそのまま載っけてはいますが、ちょっと加減してアニメとして味を調えた感じですね。

で、こういうことを知ると改めてアニメ版はよく考えて作ってあったんだと思うわけです。1クールという制限の中で原作のテイストをそのままにキッチリまとまったお話として視聴者に楽しんでもらおうと工夫してるのがよくわかります。

その結果、このアニメは1クール作品として原作から独立してしっかり成り立ってますよね。これこそアニメ作品だっていう感じがしてうれしくなっちゃいます。

最近、私が観ているアニメには、作り手側に私の方から2歩3歩と歩み寄らないと楽しめないものが多かったんです。だからこの「それでも町は廻っている」は作り手と私の波長がピッタリ合った貴重な作品でしたよ。

来期はこういうアニメあるかなあ(期待です)。

FX