みつどもえ 増量中! 2話 感想
今回も面白かったですねー。まんべんなく人物が紹介されつつ、どのお話もしっかり笑わせてもらいました。このアニメらしい繊細さを感じる描写もちゃんとあって、安心の「みつどもえ」品質でした。
今回のお話ではクリスマスパーティがお気に入りです。吉岡を中心としたみんなの行動にいろいろ妄想を膨らますことができて楽しめるんですよ。
<合コン開催決定に垣間見える人間模様>
吉岡といえば、1期のガチレン回で「愛の形は人それぞれだよね。」という名言を放ち、倒錯愛をも受入れる懐深さ?を見せた女の子です。そういう意味でちょっとませた面があるし、どうしてもやりたかったんでしょうね、男女での王様ゲーム・・・。
でも小学6年生くらいだと、異性や恋愛への興味というのは個人差がありそうじゃないですか。丸井三姉妹とチーム杉崎の中だと、吉岡が明らかに頭ひとつ抜出てるんですよね。みんな乗り気でない雰囲気の中、何とか合コンに持ち込むべく、ホントに吉岡は頑張ってました。
逆にひとはや宮下は乗り気じゃありません。ふたばは佐藤がいれば、あとはどうでもよさそう。声が大きい杉崎とみっちゃんは黙ってる。この後、どうなるのかなと思ってたら、みっちゃんが「じゃあいいわよ。合コンてことで。」と言い出して決まりです。
みっちゃん、何でOKする気になったんでしょうね。これって、単に人数が増えれば料理も増えると打算的に考えただけかもしれません。さすがは雌◯みっちゃんなのかも(笑)。
この時点で合コンに対するみんなのスタンスは次のように想像できます。
吉岡は合コン開催決定でワクワク気分。ひとはは渋々参加、宮下は気が乗らないけどどうせやるなら楽しもう。みっちゃんは食べる気満々というところでしょうか。
ふたばは合コンの意味がわかってない?。きっとそのまま参加していたら絶対に浮いていたはずですよね。でもそういう事態を佐藤を確保する事で本能的に回避してしまうところがスゴい。
じゃあ、杉崎はどうかな。実のところ彼女はあまり乗り気ではなかったんじゃないでしょうか。それでも黙っていたのは、吉岡が一生懸命だったので、その気持ちを酌んで付き合ってあげるつもりだったのでしょう。彼女には、絶対そういうところがあるもんね。
そんな風に思って観てたら、各人のスタンスが王様ゲームにも結構そのまんま出てきていて、これまた面白いんですよ。
<王様ゲームに垣間見える人間模様>
杉崎邸での王様ゲーム。メンバーは、吉岡、杉崎、宮下、みっちゃん、ひとは、千葉氏の6人でした。あれっ、ふたばと佐藤がいない。これって、後で明かされるんですが二人でゲームやってるんですよね。ホント、然もありなんです(笑)。
そして王様ゲームが始まります。もう吉岡がワクワクしてるんですよね。目が輝いてますもん。ゲームの進行までも仕切って、吉岡ってこんなに積極的な子だったかなあ。
で、最初の王様はみっちゃん。当然吉岡の期待なんか眼中になく、ケーキをよこせと命令しちゃうんですよね。当たったのは杉崎と千葉氏です。この二人、何も言わずにスッとみっちゃんにケーキを差し出します。
いつもだったら文句のひとつも言うところですよね。でも杉崎も千葉氏も黙ってケーキを差し出す。たぶんみっちゃんの命令はもっとひどいものと予想してたんでしょうね。気が変わらないうちにさっさと済まそうという感じでしょうか。
ただこの二人はそれだけじゃない。きちんと空気を読んでるんですよ。ワクワクしている吉岡の空気を感じて、王様ゲームをきちんと成立させようとしているところが当たり前だけどいいですよね。
逆にひどいのが、次の王様のひとは。もともと渋々参加してるので、吉岡の期待も何もまったく無関心なのが彼女らしいです。「うざいので家に帰れ。」って、これじゃあゲームだって成立しないよ。
でも1期のひとはだったら、天使の輪や羽根をつけてクリスマスパーティに参加するなんてありえなかったでしょうね。すっかり周囲にとけ込んだひとはの姿は、やっぱり見ていてうれしくなってしまいます。
3番目の王様は宮下。この子は一生懸命に空気を読んだつもりでしっかり外すところが最高です。吉岡は一番宮下に期待していたのにねえ。杉崎が「次、行くわよ。」って流すのが笑えます。
4番目の王様は千葉氏。これがもう泣かせますよねえ。自分が王様になった途端に目の前で女子たちに密談されて、普通ならクサっちゃうところです。でも堪えて、しかもエロくない命令を下すんですよ。結局はみっちゃんと杉崎のパンチを食らうんですけど、きちんと場を作るべく考えて行動する姿勢に好感が持てます。
そして、千葉氏に「王様、命令を!」と決断した吉岡もスゴい。ホントこんなに積極的な子だったなんて思ってもなかったです。追いつめられて、これに一発逆転を賭ける必死さに思わず笑ってしまいます。どんだけ王様ゲームをやりたいんだ(笑)。
<2期も鉄板なみつどもえの魅力>
「みつどもえ」の面白さは、ひとつの場面の中で、そこにいる登場人物がいろいろなことを考えていて、そこから引き出された行動が融合して生み出されることが多いですよね。この2話でもその辺りの魅力は十分だったし、これからのお話も大いに期待しちゃいます。
次回も本当に楽しみですね。