このアニメ、何か好きになれそうな予感がします。最初の湯音の挨拶は、畳の上なら何の違和感もありませんが、さすがに地べたでやられると私の反応もクロードと同じでした。でも彼女の魅力が少しずつ見えてくると、次第に共感できるようになってきました。
当時ならある年齢になれば奉公に出るのは普通だったんでしょう。でも田舎から東京、大阪、京都の知り合いや縁戚なんかならわかりますが、長崎から遠い異国のパリへ女中奉公です。今みたいな海外ホームステイとはワケが違いますよね。普通なら不安の方が先に立ちそうですが、湯音の場合は行きたい気持ちの方が強かった。フランス語だって、興味があって勉強しないとしゃべれるわけがありません。きっと好奇心旺盛な努力家です。
そんな彼女なら言葉を覚えるついでに異国の習慣も勉強しそうなものだけど、そこは抜けていてバリバリの大和撫子として普通に振舞ってしまった結果が土下座になっちゃったりしてるんでしょうね。どうやら湯音は不器用さや純粋な天然っぽさも持ち合わせていそうです。
とまあ、よくあるアニメキャラならここまでなんですが、さらに湯音の場合はお店の信用や自分の奉公の目的をきちんと言葉にできる聡明さも持ち合わせている。工房も店もピカピカにする働き者でもある。しかも控えめで可愛らしい。
いきなり土下座だし、ディスコミュに見えた湯音でしたが、実はとても魅力的な女の子だと思うのです。クロードはそれにしっかり気づいたし、おじいさんはそうなることを見越していたようでした。
期待できそうな感じがします。次回も楽しみです。