EVERY LITTLE THING

深夜アニメ、音楽、映画、コミックの感想など

うさぎドロップ 2−6話 感想

いつ見ても心地よさに浸れるアニメです。りんちゃんはいつも素直でやさしい女の子だし、大吉はりんのことをいつも第一に考えているという安心感があるからでしょうね。

それにしても大吉はモッサリした見かけによらず頼もしい。りんを引き取った後、今大切なものは何かを考えて決断し、次々と実行していきます。ビジネスマンらしく困難な状況も仕事感覚で乗り切っている感じですね。煙草をやめ、出世や恋人などのこだわりも捨て、生活の軸足をりんを育てることに変えてしまいました。

対照的にりんの母親である正子は、親という点では全くのダメ人間でした。というか、妊娠中から母親としてりんと接しないと決めていたというから、そういう次元の話を超えちゃってます。しかもその原因は仕事だと言うのだから、大吉はよく怒りださなかったと思います。本来、大吉がやってきたことは正子がやってしかるべきなんですから。

そんな正子に対して、大吉は自分が犠牲にしてきたことをいっさい口にしませんでした。それはりんにとって良くないことだとわかっているからですよね。これがポイントで、このアニメの心地よさはここにあるのだと思えます。

大吉は、自分が犠牲を払ったとは考えないし口にしないし態度にも出さない。だからりんちゃんは安心しているし、うれしいとか楽しいを発散できる。それが大吉に自然に伝わると、大吉の「してあげなきゃ」が「してあげたい」に変わっていく。こうやって幸せサイクルがくるくると回っているんでしょう。

だけどコウキくんのお母さんが言ってたみたいに、子供ってすぐに大きくなっちゃうんですよね。小学生になると世界もぐんと広がる。幸せサイクルがうまく回らないときもありそうだけど、そんなお話もあるんでしょうか。

次回もとても楽しみです。

FX