EVERY LITTLE THING

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日常 26話 感想

アニメ「日常」のキャラの中では、ダントツでなのが好きです。それだけにこの最終回のお話は沁みました。なのはなのであることを受け入れるのは、憧れていた夢をあきらめることでもあったと思うからです。なのの涙って、うれしいけど何か泣けてくる、そういうもんだったんじゃないかなあ。それをちゃんとあたたかい気持ちにさせてくれるラストも素敵で、日常っぽくないけどいい最終回でした。

なのは、はかせが作ったロボットです。背中には大きなネジが付いています。でも彼女の内面は年頃の女の子。ネジのせいで普通の女の子には見えないことをとっても気にしています。「このネジがなかったら、きっと普通の女の子のような日常が訪れるはず。」と彼女は思っています。

そんな彼女ですが、自分がロボットであることも知っています。もしかしたら時々こんなことを思ったりしているのかもしれません。「私には寿命があるんだろうか。それとも永遠に動き続けるんだろうか。そのときは歳をとるのかな?、それとも女の子のままでいるのかな?。というか、そもそも普通の女の子のようになれるんだろうか・・・。」

でも聡明な彼女は、そんなことを考えるのは意味がないことも知っています。そんなことに囚われなくたって、今の暮らしを大事にして日々を過ごせば十分なんです。だけど、もしネジが取れて見た目が普通の女の子になれば、奇跡が起きてもしかしたら世界は変わるかもしれない。彼女はそういう夢を抱き続けることで、心と体のバランスを保っていたのかもしれません。

そして、その日は不意にやってきました。

もちろん彼女は大喜びです。これで普通の女の子みたいに見えるんだ。ところが彼女の脳裏に浮かんできたのは、思い描いていたこととは何故か違っていました。それは、腕が取れたことを意に介さず接してくれたゆっこであり、ネジを可愛いと言ってくれたはかせであり、「なのちゃんはなのちゃんだし、それでいいんじゃない。」と言ってくれたゆっこだったんです。

彼女は実は気づいていたんでしょう。ただ先延ばしにしていただけなんです。背中のネジを取ったって奇跡は起きない。むしろ彼女は、すでに幸福な日常の中で暮らしていたんだと。ゆっこたちもはかせも阪本さんも、なのをなのとして好きでいてくれているんですから。

いつもは背中にあって見えないネジ。それが外れて目の前にある。気づかないふりなんてできない。彼女はネジが自分の一部であることを受け入れました。それはずっと憧れていた普通の女の子になることをあきらめることでもあり、自分がロボットであることと真正面から向き合うことでもあったと思うのです。

みんなが私を私として好きでいてくれる。すごくうれしい。それは本当、でもなぜか泣けてくる。

ここまでだとちょっと悲しい感じが残ってしまいます。でも最後の場面がちゃんと用意されてました。ケーキがぐちゃぐちゃになって大騒ぎになってしまい、なのが慌てています。そのとき、なぜかなのの背中のネジが回っています。私はそれを見てハッと思いました。

あれれ、このネジって、喜んでる?!

ああ、なのという女の子はもう・・・、こうやって背中のネジも喜んでなのを迎えてくれる。真正面から向き合うとかそんなのじゃないんですね。なのは、みんなに愛されてる。そういう女の子なんだって思えるのがやっぱりうれしい。最後にそこそこ回ってくれているネジに・・・感謝☆(笑)。

アニメ「日常」、面白かったです。

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