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中二病でも恋がしたい! 12話 感想

中二病を卒業するというのは、現実を認識するということ。たぶんそうなんだと思います。ただ勘違いしちゃいけないのは、中二病を卒業して目の前に現れた現実って、自分の生き方や限界を決めてしまうものじゃない。単に自分がどういうポジションにいるかを教えてくれるだけです。

ところが現実というのは、本当に圧倒的で、急に目の前に現れると自分がどうしたらいいのかわからなくなっちゃう。六花は勇太に何度も助けを求めました。でもそれが勇太に届かない。勇太も「責任」という現実的な言葉の前に、自分がどうすればいいのかわからなくなっていたからです。

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「だまされるな! お前には力がある!」

二年前、六花を救ったダークフレイムマスターが、二年後の勇太を救う。とにかく勇太は、自分らしくやるしかないって思ったに違いありません。ついに六花のSOSが勇太に届く。ここからの勇太は本当にカッコいい!!

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「俺と一緒にリアルを変えたいと思わないのか!!」

大人になるって、社会の仕組みの中では、自分は特別な存在じゃないってことを知ることだと思います。でも、だからといって「全てを達観し、ただ目の前にあるものを享受するだけの愚かな一般人」になる必要なんてないですよね。自分のポジションを落ち着いて確認し、少しずつ自分らしさを発揮して、ゆっくりと現実を変えていけばいいんです。

全12話の勇太と六花のラブストーリー( with 中二病全開の手紙)は、そんなことを言いたかったのかなあって思いました。

中二病でも恋がしたい!」、面白かったです。

FX