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EVERY LITTLE THING

深夜アニメ、音楽、映画、コミックの感想など

境界の彼方 12話 感想

アニメ感想 境界の彼方 2013秋アニメ

「つまらない大人になったらだめピョン。」と言う弥生。「誰も好きでなったわけじゃない。」と返す泉。冒頭の会話と「灰色の世界」というサブタイトルが最終話の行く末を示していました。大人の壁をひとつ飛び越えた後、秋人たちに見えたものは何なんだったんでしょうか。

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ハリウッド映画に出てきそうなナイスなコンビが、軽口を叩きながら戦ってる。そんな感じの栗山さんと秋人のやり取りはとても楽しかったですね。

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秋人は境界の彼方を自分の中に取り込み、栗山さんは二度目の消失。そして世界は元の平穏を取り戻します。でも秋人にはそれが元と同じ世界には見えていません。誰かのおかげで成り立っている世の中で自分は生きていること。白黒ハッキリすることのない曖昧な色の中で全てが進み決められていくことを実感したからです。

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ひとたび大人の壁を飛び越えれば、複雑に利害関係が絡み合った社会のシステムにはめ込まれ、その一員としての責任を果たしながら自分の生活や主体性を維持していかねばなりません。泉は一足先にそこに飛び込み、名瀬家の統括として責任を果たしていく中で自分の主体性を失っていったのかもしれません。そうやって生きていくのはシンドイですよね。

一方、我武者らに頑張ってみた秋人でしたが、何だかよくわからないまま栗山さんを連れて戻ることができなかった。でもこれで終わっちゃいけないはず。「理想を失ってしまったら、そこからは何も生まれない。自分も大切な人も守れない。」という博臣の言葉が印象的です。そうした思いや信じる心をずっと持ち続けることが、現実の社会で自分らしく生きるための唯一の術なのだから。

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ハリウッド映画のラストは、ハッピーエンドやバッドエンドなど3パターンほど作られることがあるそうですね。そのうちどれを使うかは監督ではなく、映画会社が決めるというような話しを聞いたことがあります。ラストの栗山さんの復活は、そういう感じで付け足された雰囲気を感じます。

で、これはハッピーエンドのパターンかな。境界の彼方が人の心の歪みが集まって作り出された妖夢だというなら、ラストに突然現れた栗山さんもまた秋人の強い思いが作り出した妖夢なのかもしれませんね。

アニメ「境界の彼方」面白かったです。何だか佐野元春の名曲 "SOMEDAY" を思い出しちゃうようなお話だったなあ。

FX