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Wake Up, Girls! 5話 感想

面白かったです。言いたいことが口に出せない佳乃、少しずつ立ち直ってきた真夢、なんだかんだとメンバーに気を使ってる風な丹下社長と見所いっぱいだった気がします。

今回、たまらなく魅力的だったのは佳乃ですね。彼女はグループのリーダーとして一生懸命にメンバーを引っぱって纏めようとしてるんだけど、うまくいっていないと感じてる。それで、そのことを I-1 club でセンターを張っていた真夢に相談したいし、言いたいこともあるんじゃないかな。

でも真夢に対してのライバル心が邪魔をする。一方でリーダーとしてこのままじゃいけないという責任感もある。冷静になってライバル心を抑えても、今度は I-1 club の話題が禁句になってる雰囲気がグループにあります。「こっちからは行きにくいなあ。」って悩んでるの、ものすごくわかるなあ(笑)。

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それでも佳乃は何とかきっかけを作ろうと頑張ってるんじゃないかって思うのです。この5話では、事務所で佳乃が真夢のとなりに座ってるんですよね。ライブの楽屋でもそうでした。もちろんこれは偶然かもしれないけれど、少なくとも4話までは隣なんてありえなくて、事務所だったら必ず二人はテーブルを隔てて座っていたと思います。

一方、真夢はどう考えているんでしょう。彼女は今まで自分のことで精一杯だったから、グループのことを考える心の余裕は無かったかもしれません。ところが I-1 club が仙台にやってきたことがきっかけで、自分がアイドルをやる理由を再び真摯に考えはじめ、それを掴みかけているようです。

それゆえ周囲にも気が回るようになってきたのでしょう。「別に謝らなくていいから」とか「私たちは私たちで、自分たちのカラーを出していくべきなんじゃない?」と口にすることができるようになり、少しずつ自信を取り戻しつつあるのかなと感じます。

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このシーンが印象的でした。ライブがうまくいかなくてみんな落ち込んでいる。佳乃もへこんでいて、うっかりペットボトルの水をこぼしちゃう。その瞬間、さっと真夢がタオルを差し出すんです。真夢は佳乃を見てる。佳乃の気持ちがわかってる・・・たぶん。

真夢は I-1 club の一期生で、丹下社長が居酒屋で言っていたとおり、何もないところからトップアイドルに駆け上がった。だから今、グループに何が起きていて、何を乗り越えなければいけないか、真夢が一番見えているように思えます。真夢と佳乃がお互いの思いを打ち明け合う時が来るのは必然。そんな気がします。

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ところで、今回も丹下社長はいろいろ楽しませてくれました。Wake Up, Girls!のライブが I-1 club 仙台シアター杮落し公演とかぶっちゃったのは、社長のうっかりなのか、それとも戦略なんでしょうか。この辺がよくわからない人ですよね。

メンバーの落ち込みっぷりを見てライブの打ち上げをやめたり、そのかわりにだと思うけど仙台シアターにメンバーを連れ出したりしたのは、彼女なりの気遣いなのかな。いや、単に辛気くさいのが嫌なだけかも(笑)。

ただ仙台シアターについては、真夢がそれをどう思うのかとか、夏夜のように嫌みに受け取ってしまうリスクもあります。やっぱり何か考えがあってのことかもしれないですね。うーん、丹下社長ってこういう所は本心を見せないんだよなあ。

そしてラストはまた胡散臭い雰囲気が漂ってきました。「私に任せなさい。」としか言わない人って信用できない人が多いのでちょっと心配・・・(汗)。

次回も本当に楽しみです。

FX