ピンポン THE ANIMATION 11話 感想

見終わった後、素直に涌き上がってくる気持ちが心地よいです。自分の人生を肯定し、明るく前向きに何かに取り組んでみたくなる。この作品は、誰もが根源的に持っている生きる喜びみたいなものを引っぱり出してくれるんだと思います。

今やっていることは、本当にやりたいと思っていることなのか。自分は何者で何のためにこれをやっているのか。自分の中にある心の声を見つけ出すことができず、悩み苦しんだり、心を閉ざしたりしている者の前にヒーローは現れ、そこから救い出してくれる。

この作品ではいくつかの挫折と敗者の姿を描いていたけど、根底には楽天的な明るさと人間讃歌があったと思います。生きているといろいろ複雑で儘ならないことが多いけれど、そんな時こそ、物事をシンプルに考え、明るさや楽しさを失っちゃいけない。そうすりゃ絶体絶命のピンチだって切り抜けられるのだと。

それは今回のEDにも表現されていましたよね。イントロに合わせて瞬く月と星。生きる喜びを象徴してるようなポップなロゴ。本当に最後の最後までキッチリと作り込まれていたと思います。

『ピンポン THE ANIMATION』、素晴らしかったです！