EVERY LITTLE THING

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君に届け 13話 感想

風早は爽子の腕をとって走り出してしまいました。その後ろ姿に声もかけられなかった胡桃。青空に響き渡る「なんで〜。」の叫び。

ピンの超勘違いを風早に誤解されたうえに、連れ去られる風早の後ろ姿に声をかけたもののピンに邪魔される胡桃。青空に響き渡る「ちがう〜。」の叫び。

青空に向かって心の声は叫べるのに、風早に向かっては声が出ない胡桃を見ていると、彼女は本当に風早のことを好きなんだなあ、と改めて思います。声が出なかったのは、あっけにとられたのでも人目を気にしたのでもなく、肝心なことを直接伝えられない何かがあるんです。

まだ胡桃には風早に想いを伝える勇気がないのでしょう。本当に大切に想っている人に自分の気持ちをぶつけたとしても、万一それが届かなかったら、それこそ全てを失った絶望感に打ちのめされるかも。そんな経験がなければ怖いのも当然。そして想いが強ければ告白するにもその分たくさん勇気もいりますよね。

そう考えると、風早に彼女ができないようにしたり、積極的に風早に近づいて想いに気づいてもらえるように努力する胡桃ちゃんは、何ともいじらしいじゃありませんか。

前話の感想で、胡桃ちゃんのすべきことは、風早への正面きっての告白だ、なんて軽々しく言ってしまったことを反省します。こんな助言は本人には何の役にも立ちませんよね。でもそれしかないと、私は今でも思っています。彼女にはトリガーが必要ですね。

そんな中、胡桃ちゃん大ピンチですが、とりあえずこの状況をしのぎましょう。幸いにも爽子が加わってきたではありませんか。これで矢野ちんの思惑通りの展開にならないはずです。そして、爽子や矢野ちんと対峙することは、胡桃ちゃんのトリガーに繋がるかもしれません。

がんばれ、胡桃ちゃん!
次回も楽しみです。

FX