のっけから律ちゃんの顔、以前の全校集会でも同じような感じだった気がします。とっても気になるんですよね。でも、これは律ちゃんだけじゃなくて、高3になって楽しもうという姿勢を前面に出した紬、ときどきアンニュイな唯、来年のことを不安に思っていそうな梓、それぞれ彼女達らしい姿で漂わされてきています。
でもなあ、このアニメって、卒業とか別れとか大人になるとか世界の広がりとか、そんなことを漂わせているだけで何も主張して語らないんですよね。観ている私たちが、漂う何かを察知して、勝手にそこに自分の思い入れや妄想を乗せて楽しんでいるだけなんです。
きっと最終話まで、このアニメは彼女達の日常を淡々と描写し続けるんだろうなあ。決まっているのは卒業するよということだけ。その中から私は、心に響く何かを拾い上げ、それを積み重ねて私だけの「けいおん!!」を作り出していくような気がします。
そう思うと、実は観ている人の数だけの「けいおん!!」があるんでしょう。みんなに好かれるはずですね。何も主張しないアニメだからこそです。
あまりにも日常な「マラソン大会!」を観て、そんなことを考えてしまいました。次回も楽しみです。