みつどもえ 3話 感想
三つ子のセンシティブな描写がとても気に入っています。今回は、ひとはちゃんでした。彼女って、本当に友達がいないんですね。同じクラスの松岡さんに自然に自己紹介されちゃったりとかなり悲しい(涙)。
ひとはちゃんは周囲の生徒と親しくなりたいと思ってるけど、どうしたら良いかわからないんでしょうね。経験値が圧倒的に足りないまま小学6年生になっちゃったから、今さらという気持ちもあるし、自分だけの世界もしっかりと構築しています。
松岡さんは、ひとはという下の名前を知らなかったけれど、逆にひとはちゃんは、クラス全員の名前を覚えていそうな感じがします。自分一人でできる友達作りの準備はしていそうじゃないですか。
そんな彼女だから、きっかけを与えられると外に向かって努力しようとするんですよね(ヤベっちは頼りないけど良い先生です)。そして当然、踏み出した先から返ってくるリアクションは初めての経験です。たじろいだり、おののいたりするんですけど、その姿にヤベっちをあしらう時の冷静さは微塵もないというギャップ感がなんともたまりません。
あともう一つ、松岡さんと一緒に帰る時の二人が画面の両端に映るくらい距離をとってるんですよ。しごく真っ当な距離感ですよね。それが松岡さんにいろいろ教えてほしいと急激に距離を詰められた時のひとはちゃんの崩壊がすばらしい。
これは、単によく知らない人が急に手を握ってきたから驚いたというんじゃなくて、もっと深いガクブル状態ですよね。つまり、ひとはちゃんがいつもエッチな本を読んでいてそれなりの知識をもっているけれど、それは彼女の脳内の楽しみなんですよね。それが勘違いとはいえ急に現実になって、自分が当事者になっちゃうとガクブル状態に陥るというのが、すごく納得なんです。
きっと、彼女は自分の世界を広げて行くんでしょうね。これからもそんなひとはちゃんの姿を見ていくのが楽しみです・・・なんですが、このアニメの正体はそんなんじゃない、見たまんまの変態アニメだと言い切りたい(笑)。
小学生だから、勘違いだから、邪な気持ちじゃないから、想像だから、ということでさらっとやってのける、あんなことこんなことの描写の数々。
パンツを穿かずに登校してくる、小学生女子の穿いているパンツを奪い取る、小学生女子が他人のパンツを被る、小学生女子の全身に経文を書く、目の前で溺れている小学生女子を助けない、一列に並んでズボンを降ろした男子たち、パンツ姿を生徒に晒す先生・・・・。
深夜アニメの世界には、大人のおっぱいパンツアニメが氾濫していて、私はそれらをあんまり見ないから慣れてないだけかもしれませんが、それでもこのアニメのアブノーマル臭を強く感じます。
でも、最後にみつばちゃんとひとはちゃんがお父さんに叱られて物置に閉じ込められているというオチは、なんとなくお話がちゃんとしている雰囲気を出していて、このアニメのずるいところですね。
次回もとても楽しみです。