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けいおん!! 16話 感想

部室に入ってきた人を驚かそうと物陰に潜んでいるうちに眠ってしまったり、「わあーっ」って練習している紬の姿は、4コマギャグ漫画なら何も違和感ありません。でも、こうしてアニメで見た場合は、その人のアニメの見方で評価が大きく変わりそうです。

1期からの紬の変化を見てきた思い入れのある人には、微笑ましいと感じたり、ムギかわいいなんでしょうね。一方で、ちょっと否定的な人には、リアル高校生にありえない変な人と感じてるかも。

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私がこのアニメを面白いと思う回は、ちょっと落ち着かない感じが漂う、どっちかというとシリアス話です。だから、純粋にギャグ回だったりすると、登場人物たちの子供っぽさが鼻についてしまう。前話の「マラソン大会!」がそうでした。そして、今話の「先輩!」はどっち付かずの中途半端な印象です。

こうなってしまうのは、ギャグアニメに卒業とか別れとか大人になるとか世界の広がりとかを持ち込んだことによるチグハグ感の現れなんじゃないかな。それが目立つ時と目立たない時がありますね。

このチグハグな感じを消し去り、前述を両立させるためにずっと使われているのが、「漂わす」ことだと思います。様々な場面のちょっと差し込まれている精密な描写とか、禅問答のような唯の言葉、気になる律ちゃんの表情なんかを観ている人に勝手に察知してもらう。そうすることで、ギャグアニメから逸脱せず、お話に深みも感じさせられる。

なので、これからもこのアニメでは、必死で練習している彼女らの姿はないんでしょうね。そういう主張をしてしまったら、ギャグアニメではなくなっちゃうから。そして、このアニメの最後はライブなのか卒業なのかわかりませんが、どっちにしたって、きっと日常描写のままな気がします。そこにたどり着くまでの過程は、やっぱり漂わせるだけになるんでしょう。

結局、このアニメを楽しんでいる私は、小さな箱庭の中で繰り広げられる軽音部の彼女らの場面(日常)を見せてもらいながら、その行間をくみ取って、卒業とか別れとか大人になるとか世界の広がりを想像しているんですよね。何か絵本とか画集を楽しむ感覚にも近いかも。

そういう見方をしている私にとっては、このアニメが失敗に終わることはありえないはずなんです。このアニメは何も主張しないから。ただ箱庭の彼女たちを観て、心に響く何かを拾い上げ、それを積み重ねて私だけの「けいおん!!」が作り出されていくんです。

ただ最近のお話はちょっと微妙な感じです。このままうまく最後まで走り切ってくれたらいいけど・・・。

次回も楽しみです。

FX