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みつどもえ 6話 感想

ひとはと松岡さんの除霊ネタ、みっちゃんと杉崎の変態オチが再登場で面白かったけど、やっぱりひとはが周囲に溶け込みだしている様子が垣間見えるのが、観ていて一番面白いと思うところでした。

<ひとはが縮める周囲との距離感>

女子騎馬戦でのひとはチームの顔合わせが面白い。騎馬役の杉崎と宮下って、3話でひとはが一緒に帰ろうと思い切って声をかけたのに、気味悪がって逃げちゃった女の子たちですよね。

彼女たちが逃げちゃったのは、単にひとはのコミュニケーションの不器用さが招いた結果だったんですけど、今回のひとはは、「杉崎さんと宮なんとかさんが、みっちゃんを腐れ外道だって。」なんてことを言ってるんですよ。3話のときとずいぶん違います。

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今まで、ひとはと杉崎や宮下との直接的な絡みなんて、ほとんどなかったはずなのに、いったい何が起こっているのかって考えたら、これは「みっちゃん効果(命名は私)」なんじゃないかと思うのです。

つまり、ひとはが最も親しいのはみっちゃんとふたばで、特にみっちゃんがやたらと関わり合っている相手が杉崎ですよね。ひとははみっちゃんを通じて無意識に杉崎との距離感を縮めていたんじゃないかなあ。

例えば5話のみっちゃんと杉崎のブラ話で、直接には無関係なひとはが、ちょっと悪乗りして雌豚妄想してるのは、たぶん「みっちゃん効果」なんですよね。

それに、杉崎が「杉崎さん」なのに、宮下が「宮なんとかさん」なのは、ひとはから見たみっちゃんの杉崎と宮下に対する距離感の微妙な差を現しているんだと思えます。

「みっちゃん効果」は、ひとはと周囲との距離を無意識に縮めてくれます。もちろんこれは、ひとはが外に向かって手を伸ばしているからこそついてくる結果なんですけどね。

<周囲が縮めるひとはとの距離感>

一方、女子騎馬戦を通して、杉崎と宮下もひとはとの距離を縮めたようです。

杉崎も宮下も、最初はひとはの騎馬戦を全くやる気なし、高い怖いと紫色のオーラが出まくっている状態を、3話と同じ気味悪さで見てましたよね。周りから見たら、やっぱりひとはは無気力で暗い女の子なんです。

5話でも、泳ぎ続けるふたばを止められないみっちゃんの姿を見て、杉崎がひとはに「どーやったら止まるのよ。」言ったことがあったけど、ひとはは無愛想に一言「知らない。」って返してましたもんね。

だから、ひとはがみっちゃんから白帽をちゃっかり全部取り上げたときに意外に思ったんでしょうね。そして、ひとはの新たな一面に気づいて、その場ですぐに声をかけられる二人がすばらしい。宮下は「やればできるじゃん、三女。」、杉崎は「ちょっと見直したわよ。」と言って、さりげなく距離をつめることができる子たちです。

まあ、ひとはは杉崎や宮下のために白帽をとったつもりはなかったのかもしれませんが、結果オーライじゃないですか。周囲との距離が縮まるのは、結局こうしたことの積み重ねですものね。

<ひとはが持つ強かさ>

ちょっと話がそれるけど、みっちゃんから白帽を全部とったのは、ひとはが末っ子ならではの強かさを持ってるからだと思うのです。

今回、みっちゃんはふたばに食いつかれて体操服が破れそうになったんで、しぶしぶ「少しだけだからね。」と、ひとはに白帽を渡すことにしました。ひとはも頷いて白帽に手を伸ばすんですが・・・。

結局、全部取っちゃうんですよね。で、その理由が「なんとなく。」なんです。きっといつもやってるからですよね(笑)。

これって間違いなく末っ子の上の姉妹に対する甘えからきてますよね。何でもできるお姉ちゃんに対して、下の子が自尊心を保つやり方なのかもしれません。4話の筆入れ回でひとはが「私はいらない。」と言い放つのも同じ理由だなあ。

そういえば、ひとはが白帽を取った後に「ムフーっ。」ってなるんですけど、これは自分の自尊心が保たれたのと同時に、タイミングよく杉崎と宮下の賞賛の声が届いたからでしょう。

姉は妹を従わせるかわりに甘えを容認してあげなきゃいけない。妹は姉に従うかわりに甘えていいと思ってる。そんな暗黙の関係を最大限に生かすひとはは、かなり強かだと思うわけです。

<少しずつ周囲に溶け込んでいるひとは>

ところで今回のラストのお話は、みっちゃんの溜飲が下がるオチでしたが、このお話の中のひとはの一言が感動なんですよ。

杉崎がみっちゃんがクマさんパンツを穿いていることをクラスのみんなにバラして「みんなどう思う?、この新事実。」と問いかけるんですが、ひとはが「そんなの世界の常識だよ。」って応えてるんです。

すっかり場に溶け込んだ一言を放ってるんです。ひとはと周囲の関係は大きく変わってるじゃありませんか。これは、もう一度1話を見直すとはっきり実感できますよ。全然違うんです。

ホントに感動です。ひとはは、みっちゃんやふたば、矢部っちやクラスメートとの関わりを通して、少しずつですが周囲に溶け込んでいます。「みつどもえ」というアニメが、ひとはを通して、心配ないよ、大丈夫だよと見せてくれているのが、とてもうれしいじゃないですか。

<ちょっと疲れたので、また今度>

あと、ひとはと矢部っちとの関係も書きたいけど、かなり長くなったので別の機会にします。今回、ひとはが裸の矢部っちに赤面していたのも理由があると思うので。それと、ひとはと松岡さんとの関係も。

いやー「みつどもえ」、面白くってたまりません。
次回も本当に楽しみです。

FX