ひょんなことから昔のCDを漁り始めたら止まらなくなっちゃった。そこで目に留まったのが、東京少年の「TOKYO-SHONEN」(←リンク)。これ、彼らのアルバム中で一番好きです。
今聴いてもいい曲が多いなあ、捨て曲なんてないじゃん。「ハイスクール デイズ」が一番好きだったけど、他にも「れんがの学校」とか「15 to 16」なんかも好きで、このCDは結局ぐるぐると聴いていた時期があったような。
当時のヒットチャートは、わかりやすくてポップで明るい元気な曲が多くて、私にはとても居心地が悪かったんです(笑)。そんな中だから、東京少年のUKっぽいサウンドと深みある歌詞が、私にピッタリときたんだと思います。LINDBERGなんかじゃなくて、ボクはこっちさ、みたいなところがありましたね。
あの頃からもう20年くらい経ったんだ。こうしてまた歌詞カードを手に取って読んでみると、笹野みちるの書く歌詞はすごい。
一時間目のベルが鳴り終わる Rin gon Rin gon
階段をかけて来る足音 いつも君 ろうかで立ち話
休み時間のベルが鳴り終わる Rin gon Rin gon
遅刻寸前 いつまでたっても終わらない 君との立ち話
〜 ハイスクール デイズ より 〜
こんな場面を切り取ってくるんだよなあ。今読んでもなんだか胸がムズかゆいような苦しいような感じになる。
笹野みちるの歌詞は、学校に通っていた頃に経験した後悔や悩みだったり、淡い恋心だったり、少し不安だけどちゃんと一歩を踏み出せるんだという自信みたいなものだったりを、絶妙に描写してるんですよね。
興味がある方は、ぜひ聴いてみてほしいと思います。