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荒川アンダー ザ ブリッジ*2 13 BRIDGE×2 感想

白線流しのエピソードは良かったですね。願い事を書いた白い布は、うまく流れていかずに引っかかってしまう。「願い事を望めば叶う」のではなく、いちいち手をかけてあげなくちゃいけない。そんなにすんなりといかないところが、過去に何かを抱えていそうな荒川河川敷住人らしい感じです。

ニノの願い事もやっぱり杭に引っかかってる。このとき私には1期の草舟のお話が頭に浮かんだんですけど、くしくもリクがそのことを話し出しました。

そうなんですよ。あのときのリクは、引っかかったニノの草舟を何とかしようとして、無鉄砲に川に入り、転んで流されかけるんです。草舟はそのときに水面が乱れた勢いでまた河口に向かって流れ始めるんですが、草舟に手も触れられなかったリクが「ニノさん、大丈夫ですよ。」と一生懸命言っていたのが印象に残っています。

でも今のリクは違います。ニノの願いが書いてある布をしっかり掴んで流してあげられる。「大丈夫です。」という言葉だって力強い。草舟のときはニノの気持ちは良くわからないまま自分がすべきことはこれだと川に入ったけど、今のリクは「ニノさんがさみしいと思っているときの顔も何となくわかるようになりました。」って落ち着いて言える。

過去を振り返ると、リクが変わり、リクとニノのお互いの気持ちも深まってきたのがわかります。それが何か大きなきっかけがあったからでなく、2クール200話の積み重ねなのが素敵じゃないですか。

みんなと一緒にいる。これもずっと積み重ねてきたものだからニノの願いだってきっと叶う。そう信じられる気持ちにさせられたラストは、ちょっと感動的でありました。

ということで、なんだかんだで終わってしまった「荒川アンダーザブリッジ*2」です。なんか寂しいなあ。エンドカードに「また会おうな!」って書いてあったから、もしかしたら3期があるのかしらん。過度な期待をせず、気長に待ってますよ。

FX