放浪息子 3話 感想
やわらかな雰囲気のアニメですが、やっぱり内容はぶっ飛んでますよね。高槻さんと二鳥くんのお話しになると、途端にややこしくなるんです。佐々ちゃんじゃないけど、アタマかゆくなります(笑)。
今回は、けっこうコミカルな感じでした。冒頭の高槻さんの気絶の場面とか、二鳥くんと有賀くんが女の子の格好をして遊んでいるところにお姉ちゃんが起きてきて、そこに瀬谷くんがお見舞いに来る場面なんかも、他のアニメだったら大笑いしてたかもしれません。
でも、このアニメだと素直に笑いにくい。というか、笑うより先に複雑な心情がバーンと来て圧倒されちゃうんだなあ。例えば、高槻さんがブラをつけたくないのは、女性らしくなってきたのが恥ずかしいんじゃなくて、本当に女性になるのが嫌なんですよね。私には、このセンシティブな感じとの正しい距離感がよくわからないので、笑っていいのかなと躊躇しちゃいます。
それから、お姉ちゃんが二鳥くんたちを「何やってんだ。」と怒る姿も、瀬谷くんが思わずお姉ちゃんに「何やってんだ、お前。」と口にしてしまう姿も、事をややこしくしているのは二鳥くんたちが女の子の格好をしているからなんです。ただ二鳥くんたちは真面目に遊んでるわけで、けっして興味本位で女の子の服を着てるわけじゃない。ここは笑っていいところなのか、単に私が意識し過ぎなのか、やっぱり笑うより先にアタマかゆくなります。
ホント高槻さんと二鳥くん、面白いけど難しい。今回の場面、個人的には笑っていいんだって思うけど、そこに彼らを傷つけてしまうものが入ってないかとすごく不安を感じちゃうんですよね。そしてそんな心配をする自分ってどうよと、またややこしくなってくる。
それでも最終的にそれを引きずることなく楽しめているのは、このアニメのやわらかな雰囲気に二人がうまく溶け込んでいるからでしょうね。
次回も楽しみです。