EVERY LITTLE THING

深夜アニメ、音楽、映画、コミックの感想など

魔法少女まどか☆マギカ 8話 感想

観終わった後のどんよりした気分がキツいなあ。でもいろいろと考えさせられるアニメです。さやかもまどかも承認欲求をコントロールできなくて自分を保っていられない。そんな見方をすれば、境遇は違えど私にだって思い当たるところはあるわけで、やっぱり彼女らが救われるお話であってほしいと思うのです。

さやかは魔女になってしまったんですよね。なんだか昔の映画とコミックを思い出してしまいました。以下は、お暇な方のみどうぞ。

映画の方はこんな話です。永遠の時間を生き続けるヴァンパイアと関係を持った女性サラ。彼女は同意なくヴァンパイアにされてしまいます。普通の人間ではなくなった彼女ですが、人間を襲いその血で飢えを満たすことを拒み続けます。しかし本能の飢えには抗いきれず、ついには人間としての一線を越えて恋人を襲ってしまう。

コミックの方はこんな話です。平穏に暮らしていた少年が、あるキッカケで自分の母親が恐ろしい病気であることを知ります。母親は自分で血をつくることができない体を持ち、血が少なくなると無意識のうちに化け物に姿を変え人を襲っていたのです。少年は悩んだ末そんな母を殺して警察に追われるのですが、そのとき怪我をしてひどく出血します。すると少年も発症して、化け物の姿になり人を襲っていくのです。

どちらの話も似たところがあります。本人の意志とは関係なしに普通の人間ではなくなったこと。人間とは非なるものになっても人間として生きようとして苦しむこと。そして結局は抗えないこと。このあたり、さやかが魔女になった姿と重なってくるんですよね。

サラにも少年にも当然それぞれに何とも言えない結末があります。さやかの場合はどうなっていくのかな。ただ、さやかがサラや少年とちょっと違うのは、サラや少年は孤独であったのに対して、さやかには彼女を気にしてくれる人がいるということです。この点が彼女に救いがあるんじゃないかと私に期待させるところなんですよね。

次回も楽しみです。

FX