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深夜アニメ、音楽、映画、コミックの感想など

「みつどもえ」がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!

ちょっと前に「みつどもえ」という深夜アニメが放送されていたのをご存知でしょうか。丸井家の三姉妹を中心に繰り広げられる基本ギャグアニメなんですが、これが意外に面白かった。

爆笑の裏に垣間見える繊細な人物描写。そのまぶし加減が絶妙で、単なるギャグアニメに留まらない楽しみを見いだすことができるんです。それは長女が自分の居場所を見つける物語であったり、根暗な三女があることをキッカケに自分の世界を外に広げていく成長ストーリーだったりします。

そして、もうひとつ面白いと感じることがあって、それが本題です。

丸井家は、長女:みっちゃん、次女:ふたば、三女:ひとは、父:草次郎の四人家族です。それぞれキャラが立っていて、笑いやオチの持ち味も違います。それが観ているうちにどこかしら奇妙な既視感を覚えてくるのです。実はこの四人、以前にも書いたことがあったのだけど、ビートルズのメンバーに符合してるように思えるんですよ。

例えてみると、こんな具合です。

みっちゃんは、ジョンです。最初から完成形でデビューした天才。どんな曲でもジョンが歌えば何とかなっちゃうんですが、どんなお話でもみっちゃんが登場すればきちんとオチます。みっちゃんの擬音「むしゃこら」とか「醜い鏡餅!」なんていう台詞は、雰囲気的にジョンが歌詞に使いそうな言葉です。

ふたばは、ポールです。ソロだとどうしても曲が甘ったるくなるけど、誰かと組むと珠玉の名曲を紡ぎだすところは、そっくりだと思います。曲がポップで明るいイメージなのも似てます。

ひとはは、ジョージ。このアニメの中で成長していく姿はビートルズの中で大きく飛躍していったジョージの姿と重なります。ちなみに、本気戦隊ガチレンジャーはインド音楽で、同じクラスの松岡さんはエリック・クラプトンかもしれません。ついでに、マイ「スィー」ロ〜ド♪、なんてね。

草次郎は、リンゴです。三つ子たちを見守る草次郎は、ジョン、ポール、ジョージの背中を見つめながらドラムを演奏するリンゴそのものではないですか。ふたばに嫌われていると勘違いし、授業参観の教室から飛び出した草次郎からは、ポールとけんかしてビートルズを脱退しかけたリンゴの姿が思い浮かんでしまいます。

どうです。ビートルズ大好きな方なら「みつどもえ」に興味が湧いてきたんじゃないでしょうか。そんな人は是非観てみてください。ホントにおすすめのアニメなのです。

さらにアニメ観終わったら原作コミックもどうぞ。こちらも同様におすすめです。

FX