ロウきゅーぶ! 4−7話 感想
4話から7話まで続けて見ましたが、どのお話も面白かったです。特に4話は、バスケの試合も智花のフリースローも最後に爽快感が味わえてなかなか好みなエピソードだったかな。でも6話や7話なんかを見てると、このアニメが本当に描きたいのは、昴から見た智花たちへの微妙な感情(回りくどい表現!)なんじゃないかとも思えてきます。
と言うのもこのアニメ、その微妙な感情をとても大切にしようとする姿勢が感じられるんですよね。ここで言う微妙な感情ってややもすればロリコン属性で乱暴に括られてしまうところなんでしょうが、このアニメはそれを避けるためにかなりのことをやってのけていて、それがまた徹底してるんですよ。
たとえば、昴と智花の間には愛情?誠意?尊敬?感謝?憧れ?恋心?といった複雑だけど好意の感情だけがあって、邪な気持ちはいっさいありません。そこから発せられるお互いの言動は純粋なものなので、誰も否定できないものにしてあります。そうした上で、高校生の昴は小学生の智花たちを求めているし、逆に智花たちは昴を求めている構図なので、単純に昴をロリコン呼ばわりさせないぞという強い意志が感じられるんですよね。
さらにお互いの好意の感情は取って付けたものでなく、バスケを通じた交流でしっかりと育まれたものになってます。しかもそのストーリーは、奇を衒うことなく王道基本パターンを徹底的に積み上げて、決して道を踏み外そうとしない堅実な作りなんですよね。これって裏を返せば、ストーリーで見せる気なんてないとも受け取れます。微妙な感情を際立たせるのに、凝ったストーリーはむしろ邪魔と考えているのかもしれません。
だからもうなんだか昴から見た智花たちへの微妙な感情って、ネタレベルのものじゃないって思うわけです(笑)。
さて、そんなことを考えていたら7話ラストで急展開です。昴が智花たちをコーチしていることがとうとう葵にバレてしまいました。昴はこのことを隠していたわけですから、何か後ろめたい気持ちがあるわけです。それを葵が納得できるように説明して理解をえられるのか・・・。
次回も楽しみです。