輪るピングドラム 11−12話 感想
少しずつ潮が引いてきて、散らばっている島々の繋がりが見えてきているみたいな感じでしょうか。それにしても12話に至ってもまだ核心部分を掴ませずに話を進められるのがすごい。未だ断片的にチラリチラリですから、普通ならイライラしそう。そうならないのは、やはり退屈させない見せ方にあるんだと思います。
とにかく心象風景がカッコいいんですよね。映像的な快感がものすごい。その刺激の心地よさを求めて、何回も何回も繰り返して見てしまう。適切な言葉ではないけれど麻薬のみたいな中毒性があるんです。どこかしら退廃的で淫靡な美しさに惹かれている後ろめたさも感じられて、それが快感を助長しているところもあります。
正直、お話の方はよくわからないまま終わってもいいとさえ思っているんですが、それでも散りばめられた事象の繋がりが少しずつ見えてきてるので気になります。きっと緻密な構成になってるはずで、最後に見えてくるものは何なのか、やはり期待してしまいますね。
次回も楽しみです。