ベン・トー 3話 感想
ぬるい世界では、自分が何者で何を求めているかが曖昧でも生きていけます。でもこの半額弁当争奪の世界では、自分が狼なのか、それとも犬なのか、それをはっきりさせないと居心地が悪い。佐藤がそのことを半額弁当の味で感じているのが面白いです。
はたして自分は狼なのか犬なのか、それは自分が決めること。きっと槍水先輩も通ってきた道なんでしょうね。彼女は多くを語らずにただ待っていました。そして佐藤たちが狼として半額弁当を獲得してきた時、初めて部室の鍵を渡します。何だかカッコいいです。
極めつけはラストの場面かな。この前の角煮の借りを返せと言い出す槍水先輩。狼の獲物の借りは、きっちりと狼の獲物で返させます。「これで貸し借りはなしだ。」、彼女が佐藤たちを対等な狼と認めた瞬間でもあるんでしょうね。
次回も楽しみです。