EVERY LITTLE THING

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へうげもの 30−33話 感想

権謀術数をめぐらして、それぞれの頂へと登り詰めてきた秀吉と利休。しかしながらお互いの利害がそぐわなくなり、さらに宗二の一件があって以降、ふたりの間の溝は深まるばかりです。

新たなパートナーを探す利休。それに感づいているのでしょう、利休の茶席に毒味役を連れてくる秀吉。その秀吉は利休の手の内をよく知っているだけに抜かりなく、また従わすこと徹底的で容赦ありません。このふたりは決着をつけるところまでいくんでしょうけど、秀吉にいじめ抜かれる利休の姿を見せられると辛いものがありますね。

それにしても、秀吉も利休も年を取ったと感じます。ふたりとも行き詰まってるんですよね。過去の成功体験に囚われているが故に、自ら変えてきた時代の潮流に押し流されてしまいそうです。もう自分から岸に上がるか、もう一度新たな価値を創造して時代の潮目を自分に引き寄せる必要があるのでしょうが、どちらもできずにいるように思えます。

こんなときに新しい人が頭角を現してくるものですが、数寄ではいよいよ古織の出番となるのでしょうか。おせんに襖をピシャリとされたのは笑っちゃいましたが、そんなところに秀吉や利休と違って親近感を覚えます。だからこそ古織には一旗揚げてほしいんだよなあ。チャンスだ、古織!!

次回も楽しみです。

FX