未来から来た由乃にとって、一緒に心中したユッキーと過去に戻って巡り会ったユッキーは、それぞれ過去の経歴が違うから別人ですよね。彼女はそれをわかっていますが、ユッキーの違いにこだわりが感じられません。彼女は心中したユッキーという人間への想いを断ち切ることができず、悲しくも彼の代償を追い求め続けているのでしょうか。それとも、単にユッキーという製品を愛用し続けたいだけなんでしょうか。
うーん、彼女は何がしたいのでしょう。とにかく永遠にループを繰り返して、ただユッキーと過ごし続けたいと思っているのでしょうか。それだけの理由だとしたら、今までやってきた勝手三昧はひどすぎます。ユッキーについては次々と乗り換えて区別なしだけど、由乃自身はハッキリ区別して過去の自分はバッサリ殺してしまう。何とも身勝手な生き方ですよね。
由乃はユッキーを特別な存在のように言ってはいますが、結局は優しくしてくれたら、誰でも良かったんじゃないかなあ。そして、ユッキーにしてもそれは同じじゃないかと。ユッキーも、未来から来た由乃と殺された由乃は別人だと理解していますが、それを重要視しているようには見えないし、殺しすぎだし(汗)。
このまま終わっては、何とも後味の悪いお話になってしまいそうです。由乃にしてもユッキーにしても、身勝手さばかりが目について、共感できる情念みたいなものが伝わってこないんですよね。残りの話数は少ないけれど、少しでも前向きな気持ちにさせられる締めを見せてくれないかなあ。
次回も楽しみです。