坂道のアポロン １話 感想

これは好きかもしれません。個人的にいろいろと心地よいアイテムが揃っているので相性の良いアニメなんだろうな、きっと。このアニメの時代よりはずっと後だけど、子供の頃に東京から九州の田舎に引っ越した時のことを思い出しました。方言の響きが懐かしいです。あと、今じゃ見かけないレコード屋さんとかね。

かつてレコードで音楽を聴いていた私にとって、ジャズやロックは何となくアナログのイメージがあります。ギターやピアノやドラムなどの演奏の生音が合わさって曲になってる感じでしょうか。演奏者の感性とか実力が色濃く反映された職人芸であるともいえます。なので当時のオーディオ機器なんかも「原音」を忠実に再生できるかがポイントでした。

今はデジタルの時代で、カラオケでも簡単にキーやテンポを変えられるし、レコーディングでも気に入ったトラックを繋ぎ合わせて曲ができちゃいます。極端な話、楽器を演奏する人がいなくても複雑で面白い演奏が容易に作れたりもするので、「ジョンのギターソロが凄いんだよ。」なんて職人技が話題になることも少なくなった気がします。

ああっと、別にデジタルが駄目とか言っているわけじゃありませんよ。ただ私が抱いているジャズやロックのイメージはアナログレコードなので、このアニメとの相性はいいなあと思っただけなんです。かくいう私もネット配信で曲を購入し、パソコンで管理してデジタルオーディオプレーヤーで聴いているわけですから（笑）。

ところでお話の方は、薫の心境の変化に素直に共感できる丁寧な作りが印象的で大いに期待できそうです。しかもＯＰ曲はまさかのＹＵＫＩちゃんだったし、よくある方言の違和感も大丈夫そう。というか南里さんの演技がホントにすばらしい。

次回も本当に楽しみです。