今回のお話も面白かったです。各場面ごとに必ず見せ場があるし、テンポもいいですよね。最後もきれいに締めてくれるので、見終わった後に心地よさが残ります。
相変わらず前向きにいろいろ考えてはやってみる来夏が素敵です。特にバドミントン対決はなかなか鮮やかでしたね。
好きなことを続けるだけなら部活動にこだわらず、地域のクラブチームやサークルに入る選択だってあるんだけど、来夏も大智もそこまでは考えていないみたいですね。あくまで学校生活の一部として取り組もうとしている姿は、等身大の高校生らしいと思います。
そして、部活動申請でまた教頭先生と一悶着・・・。緊張の場面でした。
和奏が拾ってくれて、校長先生の年季を感じさせる対応?で何とか場は取り繕われましたけど、教頭先生はかなりこだわっています。いったい過去に何があったんでしょう。二人の会話を聞いて感じたのは、かつてこの二人は部活動を通して外の世界を垣間見たんじゃないかってことです。
校長先生は指導者としてもう一度その夢をみたいと思い、和奏にそれを託そうとしてる。教頭先生は二度とそんな夢は見たくないと思い、来夏に同じ思いをさせまいとしてる。そこには大人として教師としての葛藤がありそうです。まあこの辺は妄想なんですけどね。
来夏って何となく外の世界の扉を真っ先に開けちゃいそうな危うさを持ってると思います。何かそういう雰囲気を私は感じるんです。教頭先生はそれを恐れてる。たぶん来夏には無理だと思ってる。だから来夏に厳しく接している。普通は申請書を丸めて放るなんてできっこないですよ。
若い芽を摘むなというのは正論だし簡単なんだよなあ。でも、自分の子供や教え子の場合は別だと思います。外の世界の良さも悪さもちょっとだけ余計に経験しているだけなんですが、厳しく当たるのはそれだけ真剣なんだと思うのです。来夏と教頭先生、これからも目が離せません(笑)。
次回も本当に楽しみです。