「七つの海よりキミの海」が届いたので、ヘビーローテーション中です。いやー楽しい曲ですよね。とても惹かれるものがあります。それはなぜかというと・・・
懐かしの80年代ニューウェイブ調だから(笑)。
私はサブカルチャーがどうのこうのと語れるわけではありませんが、当時のミュージックシーンに新たな息吹として芽吹いてきた日本のニューウェイブ・ロックやパンクが好きでよく聴いていたんですよね。
この曲、イントロなんかは何となくパパイヤ・パラノイアの「眠れない夜のために」を思い出しちゃいますし、明るく自由奔放に曲調が展開していく様はゴーバンズの「素晴らしきデラックス」みたいだなあって感じます。そういう懐かしさが満載ですよね。まるで、おもちゃ箱をひっくり返したみたい!
とまあ、エライ興奮している私ではあるんですが、実を言うとこの80年代ニューウェイブ系、ここ10年くらいあんまり聴くことはなかったんです。それはあることがきっかけでした。
「玉姫伝」の映像を久しぶりに鑑賞する機会があって、何となく見てたんですよね。最初は懐かしさでいっぱいでした。でもだんだん冷めてきている自分がいることに気づきました。この感じはナンダロウ?
純ちゃんが黄色い帽子をかぶり、赤いランドセルを背負って熱唱する。その姿を再び目にしたとき、次第に気恥ずかしさが湧き上がってきたんですよね。
ちょっとおかしいぞと思いましたよ。で、今度は暗黒大陸じゃがたらのライナーノーツを引っ張り出してきて歌詞を読んでみる。ところが、あれだけ深遠に思えていた言葉が何か陳腐なものになってるんです。
そのとき思いましたね。あれは単なる熱病だったんじゃないかって。いい年こいて、ようやく私も大人になったのかと真面目に考えちゃいました(笑)。
そんな私に、上坂すみれの「七つの海よりキミの海」は、再び80年代ニューウェイブの熱を取り戻させてくれたんですよね。なんでだろう?
たぶんだけど、この曲は80年代ニューウェイブを今風にして提供してくれてるからじゃないかなと思います。あの頃のいいなって思えるところを上坂すみれさんを通して聴いてる感じです。アニメ「けいおん!!」にオッサンたちが熱狂したり郷愁を覚えたりしたのと、ちょっと似てるかもしれません。
もっと言うと、80年代ニューウェイブの新曲みたいに受け止めたんだと思います。オアシスにジョンレノン風の新曲を期待してたのと同じかな。それがドンピシャに嵌まったんだよね、きっと。
ところで上坂すみれさん、何でまたこういう曲でデビューしたんだろう?
その理由はどうやら上坂すみれさん本人にあったようですね。私はまったく知らなくて、このインタビュー記事を読んで初めて知りました。こんな若い娘が筋肉少女帯とか戸川純を今も聴いてるなんてねえ。いったい何に惹かれたのか・・・。
とはいえ、いい仕事をしてくれてホント感謝しています。ありがとう!!