境界の彼方 4話 感想
秋人が抱える苦悩や周囲の人物との関係が、栗山さんの視点で明らかになっていきました。よくできた種明かし回だったんじゃないでしょうか。
秋人にはちょっと驚かされました。単に可愛い子を助けるおせっかいな男子なんだろうなと思っていたのですが、彼が内に抱えているものは本能のまま暴れまくるやっかいな妖夢だったんですね。半妖というのは両極端な人物が同居した多重人格者みたいなもので、ひとつの肉体に人間と妖夢が個別に存在してるのかな。
仲間がたくさんいるというのを否定していたのは、こういうことでしたか。彼らにとってはある意味お仕事なわけで、そのことを秋人自身がわかってるわけですね。悪く捉えれば、周囲と良好な関係を維持していかないとやっかいものとして処分対象になりかねない。
自分がいちばん苦労してるとか、自分だけが辛苦に耐えていると感じてるときは、往々にして独り善がりになってることが多いですよね。自分がいちばん知っているとか、わかってるつもりになってるときもそうだよなあ。
今回のお話は伏線回収も然ることながら、私たちの社会や人間関係の一端が垣間見えてなかなか面白かったです。良い感じになってきたんじゃないでしょうか。
次回も楽しみです。