境界の彼方 7話 感想
内に籠ったような息苦しさと鈴の音が相俟って、桜が藁人形の糸を解く展開もあるんじゃないかと思っちゃいましたが、まあ気持ちの整理の仕方は人それぞれってことですよね。特に最後の桜のモノローグシーンはカットも音楽も雰囲気に満ちていて心に残りました。
栗山さんが思い切って差し出した手を顔を背けて握ろうとしなかった桜だけど、あとから栗山さんを追いかけて行きました。どうしようもない状況に陥ったとき、自分がどうしたいのかを冷静に思い出すことで道は開けるとよく言いますよね。そして桜も栗山さんもそれができた。
わだかまりを解消して仲直りするのってホント難しいんだよね。それがお互いにとって大切な唯のことだったから尚更だった。二人の歩みに合わせて、控えめに鳴る鈴の音が胸に沁み入りました。
ところでこのアニメ、織り込まれてる笑いに80年代の深夜バラエティの風味を感じます。そのものズバリではないけれど、元を辿れば「今夜は最高!」とか「スネークマンショー」に行き着くんじゃないかなあ。
全裸リーマンにしても、秋人と桜のやりとりにしても、もう少し如何わしさを増したら、あの頃のちょっと懐かしい笑いにハマりそうな気がします。まあ、そのままでも「誘拐!?」とか「オトコ・・??」っていう桜のボケっぷりは十分可笑しかったけど。
栗山さんも頑張ってます。ヒロインの鼻からうどんがチョロッとか、秋人との玄関コントも面白かったです。しかしまあ栗山さん、さんざん妄想を膨らまして騒ぎ立てたあげく、しっかりと秋人の口を割らせたあたりはさすがで、女の性(さが)を見せつけられた気がします(笑)。
次回も楽しみですね。