Wake Up, Girls! 9話 感想
大切にしているものを一度にたくさん失って打ち拉がれたとき、その傷を癒すのにはやっぱりたくさんの時間がいる。気仙沼の佇まいもそうした静かな時間の流れが感じられる描写になっていて、同じように夏夜も真夢もここまで少しずつゆっくりと癒されてきたのでしょう。
そうして自分のことで精一杯だったのが、いつしか周囲の仲間の気持ちを聴いてあげられるようになっていった。真夢が心情を吐露していくにつれ、白白と夜が明けていったのがとても印象的でした。
七人が WUG に入った理由は様々ですが、WUG を通していろんなことがあって、気づかされたり癒されたりするうちに、WUG が自分たちにとってなくてはならない大切なものになっていったんだなあ。
自分たちには掛け替えのないものがある。そのために頑張ってみよう。今回のお話は、それを押付けがましくすることなく、静かな佇まいで描いてみせたというのがすばらしかったと思います。このアニメのちょっと地味めなキャラデザも、抑えた色調も、このためにあったのかもしれないなあ。
次回も本当に楽しみです。