ALDNOAH.ZERO(アルドノア・ゼロ) 2話 感想
あれこれ考える間もなく画面に釘付けになっちゃうくらい面白かったなあ。まだ2話だというのに、ものすごくエンターテイメントしてましたよね。
お披露目されたOPは素晴らしい出来だし、圧倒的な戦力差を見せつけつつ暴虐の限りを尽くすトリルランさんとか、装甲車がそれを振り切るハラハラシーンとか、伊奈帆の決意とオーバーラップして入ってくる素晴らしいEDとか、もう最高です。
で、トリルランさん、最悪ですね(笑)。この人は弱い者を見つけたら甚振り倒さないと気がすまないって感じです。「逃がさないぞ〜、うほほほぉ〜ぅ」とカタフラクトで女の子を追いかけ回す姿は、どう見てもイっちゃってるよなあ。中の人も絶対にノリノリで演じてたと思いますわ〜。
韻子が運転席にガバッと座って装甲車を発進させてからのシーンがまたスゴい。逃げ切れるのかという緊迫感がハンパじゃなかったです。しかも短いシーンの中に、機転を利かせたブレーキ/アクセル、オコジョの死なんかを織り込んでいて、息つくヒマもありません。
さらにこの一連のシーンを盛り上げたのは劇伴ですよね。ハリウッド映画を連想させるような劇伴が加わって緊迫感は正に倍増。これはもう、澤野さんが本当に素晴らしい仕事をしてると思うなあ。
お披露目されたOPがこれまた素晴らしい出来です。冒頭に水上から離陸して上空へ舞い上がった瞬間、スピード感のあるボーカルとサウンドが走り出します。
そして伊奈帆とスレインのカットが交互に入ってきます。地上で迎え撃つ者、空から攻め入る者、二人の関係がどうなっていくのか想像できます。そのカットがどれもカッコいいんだなあ。
空と水が 星を染めて 淡く虹を描いて散って
眩しい夜 きみが歌う 声はどこまで届くのだろう
それとアセイラム姫のカットでの歌詞のシンクロ感。彼女がどんな役割を果たそうとしていくのかが窺えるんだけど、彼女の行く末を暗示するかのようなラストがまた…。
LET JUSTICE BE DONE, THOUGH THE HEAVENS FALL.
(天が崩れ落ちても正義を為せ)
EDでは、彼女が空を見上げています。その視線の先には「地球」があるんです。そういえば、1話の冒頭はこんな彼女の言葉で始まりました。
「本当に美しい星。何度見ても心を奪われます…。」
そんな彼女が地球に降り立ち、争いに巻き込まれ、どうして誰かに銃口を向けなくちゃいけなくなったのか。可憐なアセイラム姫の行く末が気にならないわけがありません。
火星との圧倒的な戦力差を前に地球はどう戦っていくのか。伊奈帆、スレイン、アセイラム姫のドラマ、そしてトリルランさんへのお仕置きも含めて、ぜひとも奇を衒うことない王道展開を期待したいですね。
次回も本当に楽しみです。