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深夜アニメ、音楽、映画、コミックの感想など

話数単位で選ぶ、2024年TVアニメ10選

今年の10選は以下のとおりです。

●『かつて魔法少女と悪は敵対していた。』第9話「クリスマスの夜に」
●『烏は主を選ばない』第13話「烏に単は似合わない」
●『終末トレインどこへいく?』第8話「バチ当たらない?」
●『小市民シリーズ』第10話「スイート・メモリー(後編)」
●『ダンダダン』第5話「タマはどこじゃんよ」
●『逃げ上手の若君』第6話「盗め綸旨、小笠原館の夜」
●『響け!ユーフォニアム3』第12話「さいごのソリスト
●『負けヒロインが多すぎる!』第1話「プロ幼馴染 八奈見杏菜の負けっぷり」
●『真夜中ぱんチ』第4話「次の企画の主役はwho?」
●『リンカイ!』第8話「競輪という生き方」

ルール
・2024年1月1日〜12月31日に放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品から選べるのは1話のみ。
・順位はつけない。

 

<各話のコメント>

かつて魔法少女と悪は敵対していた。
 第9話 「クリスマスの夜に」

脚本/綾奈ゆにこ 絵コンテ/五十嵐卓哉 演出/櫛谷健太 作画監督伊藤嘉之川元利浩、香田知樹、高野恵子

 

白夜ちゃんが可愛いです。境遇、性格、容姿…etc.とある方面の男子の理想を詰め合わせたような幸薄い魔法少女(cv 中原麻衣)の破壊力たるやハンパない、そりゃ眼鏡も割れますわ。正直、1話から12話まででどのエピソードを選んでもよかったのですが、今年ももうすぐクリスマスということでこの9話を選びましたです、はい^^

 

『烏は主を選ばない』
 第13話「烏に単は似合わない」

脚本/山室有紀子 演出/児谷直樹 作画監督/永川桃子、朱世杰、今木宏明

 

あせび姫が可愛い…と思っていたら怖すぎた。隠された真実が若宮によって暴かれていき、首謀者はあせびだと結論づけられるも証明できない彼女の悪意。あせびガチ推しだった藤波の末路は見ていられなかったし、縋るような藤波の求めに対して無関心にスッと視線を外したサイコパスに震え上がった衝撃の13話でした。

 

『終末トレインどこへいく?
 第8話「バチ当たらない?

脚本/水島努 絵コンテ/水島努 演出/水島努 作画監督/池津寿恵、梶浦紳一郎、島田英明、中村和代、橋本純一、藤田和行、八木元喜、山内大輔、STUDIO MASSKET 総作画監督西田亜沙子、武内啓

 

かゆみ攻撃、はらわたあめ、絞殺、撲殺、爆殺、卒塔婆飛ばしと最初から最後までやりたい放題。ブラック全開だったけど『練馬の国のアリス』という設定を活かして勢いで押し切るエンタメに仕上がってました。スーサイドのスーちゃん、四連アガーノの名調子、ぷるるるるる〜死ぬっ死ぬっ、ところざわざわ♪ところざわざわ♪、いやー面白すぎるでしょ^^

 

『小市民シリーズ』
 第10話「スイート・メモリー(後編)」

脚本/大野敏哉 絵コンテ/神戸守 演出/山岡実 作画監督/豊田暁子、石川奨士、高橋道子、竹本未希、髙野菜央、赵煜、恵廖菲、胡雲涛

 

小佐内さんが可愛い…スイーツ好きな大人しいお洒落さん…でも本当は怖〜い女の子だった。1話から9話までの間に少しずつ彼女の本質が明らかになってきて、小さな悲鳴をあげながら見てきたけれど、この10話では小鳩くんと小佐内さんがお互いのベールを剥がし合って、傲慢な高校生のふたり、痴話喧嘩もできない関係の悲しさにたどり着く。サブタイも素敵です。

 

『ダンダダン』
 第5話「タマはどこじゃんよ」

脚本/瀬古浩司 絵コンテ/西山壮海 演出/西山壮海 作画監督/山本真夕子、牛丸圭華、マッケルゴ ニック、塚本あかね、王晨陽、羽田浩二 総作画監督恩田尚之

 

ラブ未満なふたりの心境にぴったりな劇伴(アコギのモーツァルト)が本当に素晴らしかったんですよ。そこから急ハンドルを切って、金たまロストwwたらい落としww金八wwハリセンwwというオッサン仕様に流れていく展開がまた最高でした。そしてあのOP/EDで気になってた招き猫!ターボババア生きとったやん!!

 

 『逃げ上手の若君』
 第6話「盗め綸旨、小笠原館の夜」

脚本/山崎莉乃 絵コンテ/菊地陽子 演出/菊地陽子 作画監督/Nogya

 

貞宗の眼と助房の耳が話す様子が寄生獣みたいで何とも気持ち悪いんだけど面白い。玄蕃が時行と契約する流れもよかったし、最後に下ネタで締めくくるのも気に入ってます。でもこの6話の見どころはなんと言っても尊氏の人間とは思えないような底知れない得体の知れない感じを映像として表現してみせたところだよなあ。圧巻でした。

 

響け!ユーフォニアム3』
 第12話「さいごのソリスト

脚本/花田十輝 絵コンテ/小川太一 演出/山村卓也 作画監督/髙橋真梨子、引山佳代

 

正直、10話での久美子の演説がお話のピークだと思っていたところもあって、あとは久美子がソロを吹いて全国金で大団円かなってと想像していました。でもこの12話の冒頭で再オーディションが決まり、あぁこれは久美子は吹けないルートだって確信、あとはつらい思いで見守っていた記憶があります。ほとんどの人が経験する人生の岐路のひとつだよなあ…泣きました。

 

『負けヒロインが多すぎる!』
 第1話「プロ幼馴染 八奈見杏菜の負けっぷり」

脚本/横谷昌宏 絵コンテ/北村翔太郎 演出/北村翔太郎 作画監督川上哲也

 

八奈見さん、愛嬌があってメッチャ可愛い。あとcv 遠野ひかるの演技と声質がばっちり嵌まってる感じで、温水くんとの掛け合いがなんとも心地いい。もうそれだけで1話はものすごく楽しめたのですが、さらに初見エンディングの「LOVE 2000」のインパクトがすごかった。カバー曲なんだけど、八奈見さんの歌にちゃんとなってて一発で好きになりました。

 

『真夜中ぱんチ』
 第4話「次の企画の主役はwho?」

脚本/鈴森ゆみ 絵コンテ/出合小都美 演出/小林彩 作画監督/西藤谷奈美、下出麻以、齊藤佳子、宮崎亮、中島大智、Mahmoud Moftah、若山政志 総作画監督/さとう沙名栄

 

この作品はキャラデザが気に入っていて、面白くなって欲しいと毎週期待しながら見ていたんだけど、いまいち私的には弾けなかったんですよね。ただこの4話だけは、奇を衒うことなく素直にヴァンパイア設定を活かしたお話になっていて、やっぱり王道展開に外れなしって感じでよかったです。ラストの譜風ちゃん表情も最高だったなあ。

 

『リンカイ!』
 第8話「競輪という生き方」

脚本/白根秀樹 絵コンテ/石山タカ明 演出/木村寛、服部福太郎 作画監督/ヤツトコ アレクセイ、ルナーゴースト、朱央、劉沂 総作画監督イゴール オレニュニコフ、雨咲和、小野ひろみ

この作品、最初はイマイチな印象だったけど中盤から尻上がりに面白くなっていきました。特に養成学校を卒業してからは、競輪の奥深さやプロとしての生き様を窺わせるお話になってきて、どのお話も話数単位候補。その中で「マーク屋」を題材にしたこの8話を選びました。L13期の葵ちゃんも可愛かったし(笑)。

 

今年も本当にいいお話が多かったと思います。
それでは皆様よいお年をお迎えください。

FX