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ちはやふる 19−20話 感想

太一が努力し続ける姿勢って、もはや千早の耳の良さと同じで才能ですよね。努力は誰にでもできることですが、太一のようにできる人はそうはいないと思います。運に身を任せるのを潔しとしない彼の生き方が鮮烈なお話でした。

太一は努力の仕方をよく知ってます。誰だって自分がコントロールできる範囲の中で努力はするものですが、彼がスゴいのは、誰もがコントロールできないと思った範囲の中から、さらに努力シロを見つけ出し、そこも頑張ってしまうところですよね。彼は小さいときからそうやって他人と差をつけてきたのかもしれません。

そんな太一にとって、新が帰ってきたのはある意味で脅威だったのでしょう。千早を取られちゃうかもしれないという心配、というか、新が帰ってくることについては、自分ではどうしようもないことなんです。そこに努力シロはなく、ただ受け入れるしかない。だから太一は動揺し、試合にも敗れてしまいました。

「新のせいじゃない。でも・・・」

そんな太一を救ったのは、他ならぬ千早でした。彼女が勉強を放り出して会場にやってきた価値は、まさにここにあったと言えますね。「太一、やったね。」 彼女の真っ直ぐさが、忘れていた気持ちを太一に思いださせ、新を受け入れさせたわけで、久々に顔芸以外での活躍でした。彼女が自覚しているかはわかりませんけど(笑)。

その千早は新の方を向いています。彼女のそれは恋とは違うのでしょう。でも太一は不安なんです。小学生のあの時、新と正々堂々と戦えなかった気持ちが再びわき上がってきたのかもしれません。

「オレは、A級になるより、逃げないヤツになりたい。」

それが太一の今の正直な思い。そして、彼は努力し続けることでそれを乗り越えようとしています。ついに再会を果たした千早、太一、新、これからどんな展開が待っているのでしょうか。

次回も本当に楽しみです。

FX