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魔法少女まどか☆マギカ 4話 感想

人間の暗い側面の描写が続いていて相変わらず息苦しいアニメです。でもそれにこっそり歓喜している私がいるんですよね。正直ドラマチックな鬱展開は面白いんだよなあ。

お話の方は、しばらくこうした状況が続きそうです。一途なさやかの想いや純粋なまどかの行動も、とにかく悪い方向に転がっていくとしか思えない雰囲気ですよね。

例えば、左手の不自由を嘆いていた少年は、もしかしたら左手が治ることを心底望んでいるわけではなかったりするかも。音楽の才能がある故に周囲の期待に応え続けなければならないプレッシャーから解放されて、実はホッとしていたのかもしれません。

工場の切り盛りができなくて自殺を決意した男やその他の人たちも、結果として死にたいと思うほど追いつめられた状態が、単に長引くだけのことになるのかもしれません。

そんな彼らが背負った期待や責任を、さやかやまどかが肩代わりできるはずもなく、そのことが彼女たちの心を痛めつける展開になっていきそうな気がしてならないんですよね。

「夢を叶える」などという言葉でわかりやすく生きるのを許さず、「純粋で無邪気な心」が人を救ったりしそうにないこのアニメは、いったい何を描こうとしているのか。お話の根底には「生き方」が見え隠れしているように感じていますが、いずれにしてもヤサシクはないんでしょうね。

次回も楽しみです。

FX