EVERY LITTLE THING

深夜アニメ、音楽、映画、コミックの感想など

みつどもえ 増量中! 5話 感想

今回もテンポ良く笑わせてくれて、どのお話も面白かったですね。でもお気に入りは消しゴムのエピソードかな。「佐藤が好きでしょうがない隊」の3人の立ち位置が何となく垣間見えて興味深いお話だったんですよね。

<伊藤さん、黒すぎ!>

伊藤さんはおとなしい控えめな子だと想像してたんですよ。ところがあからさまに黒い(汗)。そういえば、1期のエンディングに登場人物の夢が出てて、おがちんと加藤さんの夢では3人と佐藤がサッカーをしてたのに伊藤さんの夢には彼女と佐藤しか出てなかったんですよね。考え過ぎかなと思ってたんですけど、思いっきり斜め上にきましたね。

まあ、ライバルを蹴落とすのになりふり構わず姑息な手段を繰り出す彼女は徹底した実利追求者と言えなくはないんだけど、それにしてもなあ、アイキャッチの伊藤さんを見た瞬間、墓場の鬼太郎を思いだしちゃいました(笑)。

でもこんな伊藤さんが、おがちんや加藤さんと同じグループで仲良くやってるなんてちょっと不思議な感じがします。これがリアルな小学生の一面なのかもしれませんが、その点はやっぱり隊長のおがちんの力が大きいんじゃないかと思うんです。

<おがちん、リーダーとしての魅力>

おがちんは、佐藤への道を究めようとする求道者ですよね。佐藤のことを深く知ることで真理に迫り、佐藤の愛を受けることができるとでも信じていそうです。消しゴムやノートに佐藤の名前を書き連ねるのも、彼女にしてみれば修行みたいなものかもしれません。

そんなおがちんの佐藤道には美学も感じられます。おがちんが伊藤さんを叱りつけたのは、伊藤さんの抜け駆け行為に対してではないんです。佐藤の消しゴムに自分の名前を書くということがおがちんの美学に反する行為だからなんですよね。だから仮にもし佐藤自身が消しゴムに伊藤さんの名前を書いていたら、きっとおがちんは潔く身を引くんだろうなって想像してしまいます。

そして「まだまだね。」という言葉。これって師匠が弟子に向かって言ってるみたいですよね。おがちんは他の2人のことを同じ佐藤道を志す弟子だと思ってるのかもしれません。おがちんが事実を積み上げて伊藤さんの策略を暴くもその過ちを許し導く様子は、まるで師匠と弟子や隊長と隊員であって単なるお友達同士じゃありません。

こうしてみると、おがちんって結構リーダーとして魅力的なんですよね。求道者としての一面やこだわりの美学を持ち、一方で伊藤さんみたいなメンバーも統率しています。伊達に隊長を名乗ってませんよね。

<加藤さん、おがちんへの信頼>

そんなおがちんの魅力にしっかり気づいていそうなのが、加藤さんです。彼女の目線はいつもおがちんに向けられている感じがします。なんか圧倒的におがちんを信頼している雰囲気が伝わってきますよね。これはきっとおがちんにとって、意識しなくとも心強いものになっているんじゃないかなと思うのです。

うーん、何とも妄想を掻き立てられる「佐藤が好きでしょうがない隊」の3人ですよね。こんな微妙な関係を漂わせつつ、しっかりと笑わせてくれるからこのアニメは面白い。

ところで、伊藤さんのスカートの膨らみに気づいてしまった加藤さんは、その後どうしたのかな。たぶん何も言わなかったんでしょうね。私が同じ状況に出くわしてもきっと何も言えない・・・だろうなあ(笑)。

次回も楽しみですね。

FX