輪るピングドラム 2話 感想
今回も楽しかったけど、そこはかとなく「閉じた少女の世界」を感じるアニメだなあ。
いやいや半分以上は冗談ですが、その残りはちょっと本気でそう思っています。なぜならこのアニメの女の子の描写は、深夜アニメ御用達のエグさから離れたところで成立していて、絶妙な魅力を放っているからです。
例えば、苹果の周りを見えないペンギンがうろついている場面。彼女のスカートの中が見えそうになっても、太ももにペンギンがはさまっても、男子目線のあざといエロさはほとんどありません。3人でベンチに座ってお弁当を食べている場面も同じで、どこか子供っぽくて無防備です。
異性に見られていない時の女の子って、実際こんなものかもしれません。しかしそこには子供でもない、大人でもない、さらには女でもない、ある年頃に特有な少女っぽさが漂ってくる。ちょっと足を踏み入れるのがはばかられるような雰囲気がなんとも絶妙です。
そう感じているところへ、苹果の無邪気なストーカー行為とか彼女の中で完結しちゃってるっぽいダイアリーを見せられるとますます少女の世界が見えてくる。苹果のやっていることはすこし離れた位置から見ればどれも痛い行動です。それがペンギン帽をかぶった陽毬女王様の立ち振る舞いなんかも含めて違和感なく成立しているのは、このアニメに「閉じた少女の世界」があるからだと思うのです。
次回も本当に楽しみです。