ちはやふる2 2話 感想
花野さんが爪を切るラストシーンが印象的でした。恋愛バカを貫き通すために、自分の道理を引っ込めて、かるたの常識を受け入れた。こうやって、彼女はぐいぐいと恋愛の本質に迫っていくのかもしれません。
今回のお話、面白かったけど、なんだかドッと疲れちゃうお話でもありました。ちはやふるが描く競技かるたの世界って、やっぱり経済成長を目指し続ける現実の世界と重なって見えるから(笑)。
本当は誰もがこんなに働きたくないって思っているのに、いつの間にかあくせくと働き続ける仕組みに取り込まれていっちゃうのが、現実の世界です。より豊かになるために成長し続けなければならないというのが常識になっている。
このアニメの競技かるたの世界も同じです。もっと速くとれるようになりたい、もっと強くなりたい。誰もがそれを目指して身を削る努力をしています。花野さんが「何がそんなに面白いんですか?」と原田先生に聞きましたが、彼は「私なんか、45年やってもよくわからない。」と答えました。そうだろうなって思います。それが彼の常識になってるからです。
花野さんが競技かるたの世界に飛び込んだ姿は、ちょっと太一と似たところがありますよね。そして、太一はいつの間にか競技かるたの常識に取り込まれていきました。そんな彼を見ていると苦しさを感じちゃうことが多い。だから、花野さんにはそうなってほしくないと思ったりします。このアニメ、実に興味深いキャラを放り込んできたんじゃないでしょうか。
次回も楽しみです。