何だって世の中に例えることができるものですが、ことに「ちはやふる」が描く競技かるたの世界って、私が実感している世の中に似ているなと思います。宮内先生の台詞が印象的でした。
「男女の別なく、体格の別なく、知性と体力の別なく、年齢の別なく、読まれた瞬間に千年前と繋がる・・・」
私たちが生きてる世の中は厳しい無差別競争の社会です。そこには生き残りをかけて自分の特徴を活かし努力を重ねて前に進んでいく人たちの姿があります。一方で、才能に嫉妬したり努力が報われないことを嘆いたりする人の姿もあったりします。
社会でどのポジションを目指していくのかは、それぞれの立場を受け入れて自分で決めていく。ひたすら全力で上を目指し続けるのか、自分で限界を引いてそこに居残るのか。オンリーワンの道を選択したり、半分だけ身を置こうとしてみたり、いろいろです。
そして、そんな必死な生き方はとても刹那的な感じなのに、自分たちが取り組んでいることには、だいたい先人たちに積み上げられてきた歴史があるんですよね。私たちはその中のひとりひとりなんです。
このアニメの競技かるたの世界って、私が感じている世の中にとても近い気がしています。アニメスタッフが、今の世の中をどう捉えているのかというのは、ちょっと興味が湧きますね。・・・そして、千早の何気ない台詞がまたいい。
「すごいね、太一の強いとこはお母さんが作ったんだね。」
そうなんですよ。人っていろいろなモノでできてる。なんだかんだで必ずどこかで何かが繋がってるですよね。それを千早も太一もわかってるのがすごい。私が高校生の頃はそんな実感なんてなかったもんなあ(笑)。
さて、試合の方は相変わらず盛り上げ方がうまいです。もしかしたら、千早と西田が負けて、かなちゃん、机くん、そして太一の勝利なんてことがあるかもしれません。私的にはかなちゃんが勝ったらうれしいな(笑)。
次回も本当に楽しみです。