みつどもえ 5話 感想
なんだかんだで家族愛が感じられる丸井家です。ひとはとチクビのお話の冒頭に出てくる一家団欒の場面が気に入ってます。この構図だけを見てもいろいろと想像が膨らみます。
草次郎はお父さんらしく中央一番上に座っています。そして、こたつの上に新聞を大きく広げて読んでます。威厳を保ちつつ、三つ子たちを見守っている配置です。
みっちゃんは、その左下、おとうさんのそばに座っています。大嫌いと言いつつ普通に隣に座るのが家族だもんね。TVの真正面だし、自分だけお茶入れてるし、みかん3個目を食べつつ、次に食べるつもりの4個目を準備しているのも彼女らしい感じです。
みっちゃんの下にひとはとふたばがいて、長女らしい配置にもなっています。そう、みっちゃんは長女としての悲哀をいつも味わっています。今回のブラジャーのお話だって、見栄っ張りなところが発端だったにせよ、周囲に相談できない中で三つ子の開拓者でなければいけないという自負心がギャグネタにされちゃってます。
でもそんな長女としての境遇は、きっと経験として良い方向に積み上がっていきそう。将来のみっちゃん像は、仕事に打ち込んで婚期を逃したけど一端のキャリアウーマンになってそうな気がします。早くに家を出て、お父さん、ふたば、ひとはを経済的に支えながら口うるさく面倒をみているんじゃないかな(笑)。
次にひとはですけど、左下に座っています。わざわざみんなのいるところにチクビをケースごと持ってきてるのに、おとうさんとみつばに背を向けてチクビを愛でているのが彼女らしい。
ところで、今回のひとはとチクビのお話に、ひとはの将来像を見た気がします。残念ながらひとはは浮気でダメな男に惚れそうです(涙)。今回のチクビが未来の旦那さんに思えたんだもん。もうひとはは、惚れた弱みで一生苦労しそうな感じです。そして時々、ひとはの家にみっちゃんがやってきては、ひとはを思いやって旦那に活を入れてそうだなあ。
最後にふたばは、ひとはと同列に右下に座っています。そして洗濯物をたたんでいるじゃありませんか。それがきちんとたたんであるんだな。ちょっと意外に思えるこの光景が、ふたばの性格に奥行きを感じさせるんですよね。
そしてお父さん大好きなふたばだけは、ずっとお父さんのそばにいそうな気がします(私の願望も入ってますけど)。将来は丸井家に残りお父さんの世話をしつつ、天才肌が開花して高名な画家になっているか、ディープな人気エロ漫画家にでもなっていそうです。
ところでこの一家団欒の場面ですけど、何か足りないとすぐ気づくことは、お母さんがいないということですよね。このアニメを観だしてから思ってたんですけど、やっぱりいなさそうです。今回のお話でも、ひとはが洗い物している描写があったりしましたけど、みんなで家事も分担してやってる雰囲気です。
最近ではお父さんかお母さんのどちらかがいない家庭といっても、普通なことになってます。でも男親に三人娘とか、年頃をむかえる女の子たちに母親がいないのはやっぱり大変なんじゃないかなと思います。でもそんなことはお互い決して口に出さないんですよね。
「みつどもえ」って変態ギャグアニメなんですよね。いつも笑ってみてるんですけど、やっぱり漂う家族愛とか、三つ子ならでは寸止めの間合い(例えば今回ならひとはの「可哀想だから止めた。」とか)なんかの方に惹かれてしまいます。この辺のまぶし加減が絶妙なんですよ。
新たなキャラもたくさん出てきて、次回も本当に楽しみです。