あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 11話 感想
この最終話、何というか子っ恥ずかしいくらいの青さが全力疾走で駆け抜けて行きましたね。真夜中の境内で真情を吐露しあったのも、明け方に走り回ったかくれんぼも、ただただどうしようもない衝動に突き動かされている姿なんですが、そこには斜め目線の揶揄なんぞは寄せつけない力強さがありました。
だって、この年頃の特権なんだもの。大人になってからでは追体験なんて絶対できない感覚なんだもの。そりゃもうかなうわけがない。そうなんだけど、人生の中でそこしかない瞬間を切り出して、それでお話を締めるというのはちょっとズルいんじゃない?(笑)。
でもエピローグがいいんですよね。ラストでズルいと感じた私とじんたん達を繋いでくれてるんです。これで私は本当にこのアニメに共感できたかもしれないな。彼らの物語には当然続きがあります。次第に花の香りも薄れていく。だけどあの花はきっとどこかに咲き続けていて、じんたん達はその願いをかなえ続けていく。エピローグを「かなえ続けていく。」と継続性を持たせて結んだのも素晴らしい。
駆け足だったけど、きれいに終わってくれたなあ。面白かったです。