うさぎドロップ 10話 感想
「大丈夫」。りんちゃんを安心させるために、大吉を励ますために、コウキのお母さんはホントに何回もこの言葉を口にしたように思います。きっと彼女もそうやって困難を乗り切ってきたんじゃないかなあ。そういえば、後藤さんも正子も言葉の力をとても意識していました。このアニメには、どこかしら言霊を信じる雰囲気が感じられますね。
とはいうものの、「大丈夫」を連発するだけでは事態は好転しないのも事実。コウキのお母さんが弱気になっている大吉をリードしてくれました。こういう事態では、まさに遠い親戚より近くの他人です。でもこのためかコウキのお母さんも風邪を引いて寝込んでしまったみたい。ちょっといつもとは違う終わり方のCパートが気になります。
ところで冒頭に出てきたさやかちゃんの描写がずいぶん細かい。両手で棚を掴んで体をユリユリさせてたり、大吉の顔を下から覗き込むように見上げる仕草。口に手をあててしゃべっていたのは歯が抜けているのを気にしていたんですね。そして彼女のお父さんが来てからは、歯が抜けてることなんか忘れちゃった満面の笑顔です。
ホントに仕草がころころと可愛らしい子だなあと思って、繰り返して見ていたらこの子も「大丈夫だよー」って言ってることに気づきました。そうか、この子もきっとお母さんの「大丈夫」という言葉を聞きながら育てられてきたんだろうなあ。ちょっとジ〜ンときたと同時に言葉の力ってスゴいなと思ったのでした。
次回も楽しみです。