今回のお話は、面白いんだけどカラッと笑えない微妙な雰囲気がありましたね。繰り返し殴られるマリーさんとか、かなり粗暴な師匠の黒うさぎとか、そのご機嫌をとろうと体を張る女の子たちの姿なんかが、じわじわと黒さを放出していたからでしょうか。
まあ、女の子たちが演じているネタが必ずしも明るい側に転がらず、ときどきちょっとイヤな感じに跳ねて行っちゃうのは、このアニメが持つテイストなのかもしれませんね。
でも何か不安だなあ。借金とか、行方不明の母とか、真犯人とか、幸せな結婚を想像できないとか、そんな設定を活かしたらいくらでも暗い展開が作れそうだもん。実は過去に不幸を背負った少女たちが、悪徳師匠のもとに奉公に出され、バンジー落語みたいな修行という名の虐待を受けながら今に至ってる、なんていうお話だってありそう(汗)。
いやいや、我ながらひどい妄想だとは思います。でも師匠のうさぎの怒りを鎮めようといろいろとアイデアを出し続けたキグちゃんが、これではダメだと最後に戦う決意をしたときの姿がこれですよ。
十五夜のお月さまにうさぎの姿が見えないと嘆くキグちゃん。引きこもりという言葉に過敏に反応し、ぬいぐるみの足の間のにおいを嗅ぐというより吸引してるキグちゃん。彼女が甲羅を背負った姿からは、どこかしら壊れた雰囲気を感じてしまうのです。
このアニメ、一見明るいギャグの奥底に心の闇が沈んでいるのかもしれません。いや、もしかしたら病んでるのは私の方かも・・なんてね(笑)。
次回も楽しみです。