EVERY LITTLE THING

深夜アニメ、音楽、映画、コミックの感想など

『血界戦線』1−3話 感想

今期の深夜アニメ、これは好きっていう作品はないなあ…と思ったりしてたのですが、この『血界戦線』はいいですね。熱血バトル物だと思い込んでいたので、苦手なジャンルだけど一応見てみようかってな感じだったんですけど、想像していたのとはずいぶん違っていて嬉しい誤算でした。

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3話のドン・アルルエルとクラウスとのボードゲームのシーンは素晴らしかったです。幻想的な背景とBGMのベートーベン、そして二人の会話がクラウスの人物像を見事に浮き彫りにしていたと思います。

心の奥底に秘められた確固たる信念。どんなにリスクを突きつけられようとも動じない強靭な精神力。見た目は強面で野性味溢れる風貌ですが、それでいて品位が身に備わった感じで実に魅力的でした。

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ラストも洒落た雰囲気で締めていてよい感じです。ホワイトが『京騒戯画』のコトを思い出させる女の子で、釘宮さんの声がこれまたツボなんだなー。この先、どんなお話が展開されるのかわかりませんが、このまま雰囲気を8割、お話を2割くらいで全6話にまとめてもらってもいいかも(笑)。

次回も本当に楽しみです。

『ローリング☆ガールズ』8話 感想

ライブシーンが圧巻です。飛びまくる観音様ミサイルを清水寺が迎撃(笑)。ド派手で罰当たりな空中戦が夜空を彩る中、美沙、半ちゃん、マー坊が「STONES」を熱演。間奏から参戦してきた豆千代ちゃんの三味線がメチャかっこいい!

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「STONES」がホントいい曲なんだなあ。うまくいかなかったり、疲れちゃった人を勇気づける歌詞がストレートなロックにドンピシャ乗ってる。聴いてると何だかとっても元気になりますね!

よいライブを目一杯楽しんだ後は、その高揚感がしばらく残っていて、少々イヤなことがあっても前向きに乗り越えていけることが私にはあるんですが、このライブシーンはまさにそんな感じ。サイコーです。

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この作品って、大人が次世代を担う若者を粘り強く見守り、時に叱咤激励したり、時にサポートすることで、若者が勇気百倍になって素晴らしい力を発揮する姿を一貫して描き続けていますよね。だからこそ勢いがあるし、型に嵌らない面白さが生まれてると思います。新しい息吹をそこはかとなく感じるんだよなあ。

次回も本当に楽しみです。

『冴えない彼女の育てかた』6話 感想

倫也がひとりのファンからクリエーターへの一歩を踏み出し、過去に囚われた詩羽先輩を救い出したともいえる一夜のお話。含みのある掛け合いに小洒落たオチがついて、なかなか面白かったです。

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詩羽先輩を探し回る倫也。最初はピンとこなかったんですが、プロットの修正点を一刻も早く彼女に伝えたかったんですね。彼には作品の感想を求めてくる彼女を受け止め切れなくなって放り出してしまったという苦い過去があったと。

ひとりのファンとしてはそれで良かったのかもしれない。でも今回の自分はクリエーターだ。自分の作品に責任を持たなくちゃいけない。そして苦しみながらも詩羽先輩の問いに対する答えを見つけた。倫也がそれを真正面から詩羽先輩にぶつける展開が熱いです。

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プロットの修正は彼女の生き様を否定することになりかねない。倫也はそれに気づいていたのでしょうか。たぶん気づいていたと思います。それでも彼は容赦なく切り込む。そして不安げな彼女の問いにもズバリ答えるのです。

「今までの話はなかったことにするの…」
「なに言ってんの…残すよ。」

未来の道筋が開けた瞬間でした。

「この優柔不断!」
「それこそがギャルゲー主人公の醍醐味だよ!」

何だかよくわからないギャルゲー理論だけど、その言葉は力強い。今回の彼はクリエーターの苦しみから逃げ出すことなく立ち向かって答えを出した。だからこそ詩羽先輩は彼をクリエーターとして認めたんですね。そして過去に囚われた詩羽先輩をも救い出したんだと思います。

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据え膳を食わなかった倫也へのあてつけでしょうか(笑)。それだけじゃない気がします。たぶんこれは未来をもらった詩羽先輩の「まだ諦めないわよ宣言」なのでしょう。なんとも彼女らしい悪戯なのでした。

次回も本当に楽しみです。

『ローリング☆ガールズ』6話 感想

面白かったなあ。まさに最高のエンターテインメント回だったんじゃないでしょうか。病院での望未たちと親方のやりとりに爆笑。迷いを吹っ切った友亀と姫子の真剣な眼差し、息もつかせぬレース展開、そして成し遂げられた世代交代と新しい時代の幕開けに感動。

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「栄光に向かって走る あの列車に乗って行こう。」

すごいなと思ったのは、この世代交代の描写の見事さです。それは古い世代が明け渡すものじゃない。新しい世代が奪い取るものでもない。旧世代と新世代がともに成し遂げていくものだっていうところ。

ダンディが友亀相手に走ったように、親方が姫子の鯱鉾を認めたように、旧世代は新世代と真正面から向き合って、その思いをしっかりと汲み取ってやらなくちゃいけない。そうしたら若者たちは勇気百倍になって、おっさんたちをポーンと飛び越えていくんだよなあ。

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それと新しい時代は友亀と姫子みたいな選ばれた者の力だけじゃなくて、望未たちのような普通の人たちの支えがあってこそ切り開かれるっていうのも素晴らしいって思うのです。望未たちがマッチャグリーンの代役として一生懸命に頑張ったことが結果として実を結んだのは、見ていた私もやっぱり嬉しい。

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名古屋城に乗っかったバイクとジャンボエビフライの鯱鉾は、正直なんか微妙な感じはありますね(笑)。でも確かに気持ちは伝わってきます。そして、それはこの『ローリング☆ガールズ』という作品にも通じるところがあるって思うのです。私はこの作品にどこかしら新しい息吹を感じています。

次回も本当に楽しみです。

『四月は君の嘘』17話 感想

このアニメが魅力的なのは、登場人物たちがお互いを高め合っていくからだなあ。越えられそうにない壁にぶつかり心が折れそうになっても、誰かが手を差し伸べてくれて、それを乗り越えていく。それを繰り返して登場人物たちは成長していく。

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「ムリかどうかは、女の子が教えてくれるさ。」

亮太の言葉に公生は閉ざしかけた心の扉を開き、かをりと向き合うことによって、自分が何をすればよいかに気づいていく。そんな美しい連鎖に胸がいっぱいになりそう。凪が公生を追いかけたことも、紘子が泣いている凪にかけた言葉も、公生が凪の手をそっと握ったのも…。

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「君の人生で、有りっ丈の君で、真摯に弾けばいいんだよ。」

かをりが公生に教えてくれたことを今度は公生が凪に語る。こうして人の想いは心に刻み込まれ、誰かに引き継がれていくんだろうな。そしてステージの袖に立つ二人の後ろ姿がハイライトに包み込まれて、想いはきっと届く!

次回が本当に待ち遠しいです。

『ローリング☆ガールズ』5話 感想

愛知てんむす団長のダンディもシャチホコ職人の親父も、次世代を担ってくれる若者が現れることを期待してる。お膳立ては整っているので、あとはその気になってくれれば…と一切余計なことは言わず、ぐっと堪えてその時を待ってる。

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世の中は誰かの御蔭で成り立っていて、その役目は当然自分のところにも回ってきます。それを思い切って受け入れるのか、自分には無理と逃げ出してしまうのか。矢面に立たない人達が無責任な非難をしてくるかもしれないけど、応援してくれる人達も必ずいるわけで、二人にはやっぱり頑張って欲しいなあと思うのです。

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これ、何が起きたのかしばらくわかりませんでした。ダンディも普通に「それ、冷蔵庫に入れといて。」って言ってるし(笑)。いろいろなピースが散りばめられ、その繋がりが少しずつ見えてくる感じは好みだなあ。

次回も本当に楽しみです。

FX