テレビアニメ ED 10選 2019
今年も選んでみましたよ。EDテーマ10選は以下のとおりです。
『炎炎ノ消防隊』/「veil」
『かぐや様は告らせたい』/「チカっとチカ千花っ♡」
『からかい上手の高木さん2』/「奏」
『女子高生の無駄づかい』/「さいのたま女子高等学校 校歌」
『せいぜいがんばれ!魔法少女くるみ』/「美少女魔法少女恐竜天使戦士応援歌」
『八月のシンデレラナイン』/「どんなときも。」
『BanG Dream! 2nd season』/「Jumpin'」
『星合の空』/「籠の中の僕らは」
『約束のネバーランド』/「Lamp」
『私に天使が舞い降りた!』/「ハッピー・ハッピー・フレンズ」
アイリスのいた修道院の日々と火災の記憶でしょうか。止め絵はそれぞれ構図がキマっていて見応えがあります。最後に第8特殊消防隊の一員としてのアイリスの姿で締めくくられるのですが、彼女の心情を思うとグッとくる本当にかっこいいEDだと思います。
『かぐや様は告らせたい』/「チカっとチカ千花っ♡」
千花ちゃんがダンスを踊る特殊エンディング回。字余りしまくりの歌と振り付けがいかにも即興っぽくて可笑しいです。制服スカートの裾がフワッとしたり、パサッとする動きが本物っぽくてすごいです。ラストの「森へお帰り」で締めも完璧です!
『からかい上手の高木さん2』/「奏」
高木さんボイスで素直に歌い上げられてるのが好感。そして何年か前に『一週間フレンズ。』のED曲として藤宮さんボイスで同じ曲が歌われたことを思い出しました。雰囲気似てるし、デュエットいけるんちゃうと思ったのですが、もうすでにネットに上げられていて(仕事早っ)想像していたとおり素晴らしかったのでした。
『女子高生の無駄づかい』/「さいのたま女子高等学校 校歌」
大爆笑だった7話の特殊エンディング回。ラストクラッパーで笑わせてもらった後、歌詞がぐだぐだなこの校歌がきて、今回は最後まで徹底的にやってるなーと感心していたら、ラストにシーキョンが嵌ってました(笑)。
『せいぜいがんばれ!魔法少女くるみ』/「美少女魔法少女恐竜天使戦士応援歌」
軽快に鳴り響くギターと意味不明に韻を踏みまくった歌詞が強烈です。ラストは「そう 野鳥 生で食うの 不潔〜」って、なんだこの歌…(笑)
『八月のシンデレラナイン』/「どんなときも。」
とても野球をやるキャラに見えないのはご愛嬌。でもお話はホント真面目に作られてたんだよなあ。だから野球部の集合写真の引き画像に「どんなときも。」が流れるだけのEDでも、ちょっと気持ちが入っちゃうんです。
『BanG Dream! 2nd season』/「Jumpin'」
いい曲だなあ。コーラスもいかにもバンドっぽいし、小さなスタジオで何テイクか録ったうちの一曲って雰囲気なのもいいなあ。ところで、フルバージョンを聴いていたら、「ベリーロールで一緒に飛び越えよう」と歌ってるんだけど、何故ベリーロール??
『星合の空』/「籠の中の僕らは」
初めてこのEDを見たとき、生徒会長がキレッキレのダンスを踊るので目が点になりました。登場人物たちのダンスも各々個性的で面白いです。そんなダンスに目が行きがちだけど、ED曲もよくて、しかも毎回絶妙なタイミングで入ってくるんですよね。
本編は食べられるために飼育されてる子供達のお話なので、このEDを見ると何とも言えない気持ちになりますね。健気で懸命な歌詞も、ラストの画面に入ってくる赤い花と写真から漂う不穏さに塗りつぶされてしまうとこがなんとも…。
『私に天使が舞い降りた!』/「ハッピー・ハッピー・フレンズ」
このEDは最高に楽しいです。花ちゃんたちがステージで歌って踊るだけなんだけど、その破壊力たるや凄まじいものがあります。いやいや誤解しないでください、いや違うんです、いや違わないけど…(笑)。
今年も目を引くEDが多かったですね。特殊EDも面白いものが多かったです。
来年も楽しみですね。
テレビアニメ OP 10選 2019
今年も選んでみましたよ。OPテーマ10選は以下のとおりです。
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』/「乙女どもよ。」
『炎炎ノ消防隊』/「インフェルノ」
『キャロル&チューズデイ』/「Kiss Me」
『女子高生の無駄づかい』/「輪!Moon!dass!cry!」
『ダンベル何キロ持てる?』/「お願いマッスル」
『どろろ』/「火炎(FIRE)」
『BEASTARS』/「Wild Side」
『僕たちは勉強ができない』/「セイシュンゼミナール」
『魔法少女特殊戦あすか』/「KODO」
『私、能力は平均値でって言ったよね!』/「スマイルスキル=スキスキル」
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』/「乙女どもよ。」
恋を知った乙女が成長していく姿を見守り勇気づけるような曲がいいんだなあ。水面の反射や夕日の差込みといった外光の表現も印象的で、今はうつむき加減な彼女たちがきっと納得いく答えを見つけだすと予感させられます。純粋さを感じさせるキャラデザの良さも相俟って、作品テーマを凝縮したOPに仕上がっていると思います。
このOP、作画が超絶スゴイです。これだけのものを見せられると本編も期待してしまいますが、これまた毎回期待を裏切らない出来栄えに脱帽です。シャープな画質に映える色彩、静止画も構図が決まっていて美しいです。
『キャロル&チューズデイ』/「Kiss Me」
お話の舞台は火星なんだけど、雰囲気はどことなく60年代後半から70年代のアメリカって感じがします。背景の街並み、絵のタッチ、そしてアニソンとは一線を画した楽曲といい…ぜんぶ私の脳内イメージなんだけど(笑)。
『女子高生の無駄づかい』/「輪!Moon!dass!cry!」
最初にこのOPを見たときは、後半のコマ撮りっぽいとこが面白いなって思っただけだったんですが、キャラが立ってくると楽しくなってくるパターンでした。ということで、画像は推しキャラのヲタとマジョにしちゃいました…(^^)
『ダンベル何キロ持てる?』/「お願いマッスル」
覚えやすいノリノリな曲をバックに女の子が筋トレしてるんですが、無意識に脳内で合いの手を入れている自分に気づき、これは何だろうと不思議に思ってました。そして、ある日ネットで見つけた吉幾三さんとこのOP曲とのコラボ動画。これか〜と腑に落ちたのでした(笑)。
『どろろ』/「火炎(FIRE)」
メチャかっこいい映像です。『どろろ』の名前は聞いていたけど、原作も過去のアニメ化作品も見たことはありませんでした。本作を見て、百鬼丸のことをどろろと勘違いしてたことや、どろろがまさかの女の子だったと知って、おぉってなったのでした。
『BEASTARS』/「Wild Side」
初めてOPを見たときは、ちょっとした衝撃でした。これってコマ撮りなん?、いやCGでしょ?、で調べたら本当に人形作ってコマ撮りしたらしい。毛並みのフサフサ感と言い、クルクル変わる表情といい、製作陣の気合い入りまくり。素晴らしいです。
『僕たちは勉強ができない』/「セイシュンゼミナール」
シャープな絵柄と色使いが気にいっています。それにちょこちょこと挿入されるヒロインたちの手元、足元の仕草がなんともいいんだなー。でも一番のポイントは、真冬先生が振り向いたり、こっちを見たりするカットだったりします(笑)。
『魔法少女特殊戦あすか』/「KODO」
独特の世界観に惹きつけられます。グロテスクな内容を予感させるし、魔法少女のキャラ造形や衣装などからは、ちょっとしたアングラ臭が漂ってきます。深夜でなければ放映できない雰囲気がたまらんです。
『私、能力は平均値でって言ったよね!』/「スマイルスキル=スキスキル」
曲調が懐メロっぽいっていうか、サビのパートが奥田民生っぽい感じだし、「笑っちゃいな わっほーわっはー」の振り付けもゴキゲンです。スーパー戦隊のパロディーはわかりやすいですが、本編には元ネタがわかる人にはわかるという仕込みがあって、これまた楽しいのです。
今年も良いOPが多かったですね。毎度のことながら選考に苦慮しました。
来年も楽しみですね。
アニメでも "MINI(ミニ)" は大活躍なのです!・・パート12
アニメに登場する "MINI" の記事の第12弾です。 アニメに "MINI" が登場し続ける限り、見つけては必ず更新していきますよー(笑)。
まずは、今年2月に公開された『劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉』からです。この作品、懐かしさも相まって、その界隈では大盛り上がりだったようですね。冴羽さんの赤いミニクーパーもいい走りを見せてます。
こちらは劇場版の予告映像の一部ですけど、めちゃめちゃカッコいいじゃないですか。 "MINI" らしい小気味よい走り(タックインっぽい感じも)と外連味たっぷりの映像表現がさえまくってます。こういうのを見たかったんですよー。これは劇場版のスタッフさんに感謝の気持ちを込めて拍手を送りたい。ブラボー!!
ところで、 "MINI" のナンバーが 19-19(イクイク)になってますね。
テレビアニメ版のナンバーは 32-98(ミニクーパー)でした。よく知られているように原作のナンバーは「歌舞伎町69 あっ 19-19」なので、原作に寄せて来たということなのでしょうか。本作のターゲットになっている年齢層もかなり上でしょうし(^^)。
次は、以前にもご紹介した劇場映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』(1978年公開)からです。先日、ルパン三世の原作者であるモンキーパンチ氏がご逝去されました(ご冥福をお祈りします)。その追悼番組として、テレビ放映されたのを見たんですけど、やっぱりルパンシリーズに登場する車の描写はいいですね。
こちらはカーチェイスに入る直前のシーン。軽やかに疾走する感じが最高です。ちょっと見切れちゃってますけど、ハンドルの傾き加減がいかにも "MINI" っぽいところもいいですよね。
こちらは山道でのカーチェイスシーン。はじき飛ばされた "MINI" が、落下するガードレールの上をポンポンと跳ねて、もとの道に戻っちゃうなんてのは "MINI" ならでは芸当って感じで、ホント楽しい!
さて、映画の紹介が続きましたが、一方、最近一年間のテレビアニメへの "MINI" の登場具合はどうでしょうか。実はわずか2シーンしか見つけることができず、かなりお寒い状況になっています(涙)。
こちらは、2018年夏アニメの『はねバド!』1話「スッゴい才能!」からです。
あやのんがエレナと待ち合わせて一緒に帰るシーンのバックに赤い "MINI" が駐車していました。残念なことに全体は見えません。でもこれだけでもすぐに "MINI" とわかるところがこのクルマのらしさですよね。
こちらは、2019年3月に放送された『レイトン ミステリー探偵社 〜カトリーのナゾトキファイル〜』49話「レイトン教授と秘宝レリクス エピソード5」からです。
パトカーがご覧のとおり "MINI"になっています。作品の舞台が英国なので、どっかで登場すると期待していたのですが、毎週見ていたわけではないので、この49話に登場してくれて、ホントよかったです。全話見直してみたら、他のエピソードにも "MINI" が出てるかもしれないですね。
ところで、このアニメの主人公であるカトリーの声を花澤香菜さんがやっているのですが、すごく感じが良くてはまり役だなぁって思っています。カトリーのちょっと芝居掛かったセリフとか花澤さんならでは演技ではないでしょうか(個人の感想です_ ^^)。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。今後も "MINI" が登場するアニメが現れたら紹介して行きますよ。
ではまた!
話数単位で選ぶ、2018年TVアニメ10選
今年の10選は以下のとおりです。
『Wake Up, Girls! 新章』第13話「明るい方へ」
『SSSS.GRIDMAN』第9話「夢・想」
『宇宙よりも遠い場所』第11話「ドラム缶でぶっ飛ばせ!」
『ゾンビランドサガ』第8話「GOGO ネバーランド SAGA」
『DOUBLE DECKER! ダグ&キリル』第8話「踊る!学園捜査線!」
『はたらく細胞』第7話「がん細胞」
『はるかなレシーブ』第11話「ここまできたら真っ向勝負」
『ヒナまつり』第1話「超能力少女現る!」
『やがて君になる』第12話「気が付けば息も出来ない」
『ルパン三世 PART5』第24話「ルパン三世は永遠に」
番外編
『DEVILMAN crybaby』第9話「地獄へ墜ちろ、人間ども」
ルール
・2018年1月1日〜12月31日に放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品から選べるのは1話のみ。
・順位はつけない。
<各話コメント>
『Wake Up, Girls! 新章』
第13話 「明るい方へ」
監督/板垣伸 脚本/松田恵里子 絵コンテ/板垣伸 演出/田辺慎吾 作画監督/菅原美幸、吉田智裕、内田利明
この最終話のライブシーンは本当に凄かった。これまでの12話は何だったのかと思えるくらい、もう全く別次元の出来映えです。限られたリソースのほとんどすべてをこのライブシーンに注ぎ込んでいたとしか思えません(笑)。
特に歌とダンス(モーションキャプチャ)を改めてとり直したというWUGちゃんのキラーチューン・メドレーは圧巻。まるで本物のライブを体験しているかのような臨場感に胸が高鳴ります。そして最後は新曲「Polaris」の大合唱でしっかりと話を締めくくり、まさにWUG最高〜!となる渾身の一本でした。
『SSSS.GRIDMAN』
第9話「夢・想」
監督/雨宮哲 脚本/長谷川圭一 絵コンテ/五十嵐海 演出/金子祥之 作画監督/五十嵐海、坂本勝
冒頭から漂い続ける奇妙な雰囲気。夢の中でさえも思い通りにならないアカネは途方を失い、裕太も内海も六花も夢から目覚めていく。あの手この手の演出と記号で埋め尽くされた映像と夢が破られる時に響き渡るブラスがとても印象的でした。
最後の方のシーンに出てくるベタッと塗られた夏空。真っ青なのにどこか異質な感じで『けいおん!!』13話の焼きそばスライダーや『フリップフラッパーズ』1話のピュアイリュージョンで描かれた夢や不思議世界の青空を思い出しました。
『宇宙よりも遠い場所』
第11話「ドラム缶でぶっ飛ばせ!」
監督/いしづかあつこ 脚本/花田十輝 絵コンテ/佐山聖子 演出/大庭秀昭 作画監督/小山知洋
日向がなんとか折り合いをつけてきた過去。それが再び蒸返されることになって、心中穏やかでないのは本人だけじゃなかった…というか、報瀬が本人以上に怒ってましたよね…(^^)。
9話で「ざまーみろー」と叫んだ報瀬にしてみれば、日向の元チームメイトなど全くもって受け入れ難いはずです。でも日向はそれができないくらい深い心の傷を負っていた。本番10分前、日向が本心吐露、報瀬スイッチオン、結月アクセル、キマリのリカバリーから報瀬フィニッシュの流れは、最高にエキサイティングでした。
『ゾンビランドサガ』
第8話「GOGO ネバーランド SAGA」
監督/境宗久 脚本/村越繁 絵コンテ/石田貴史 演出/石田貴史 作画監督/桑原剛、細田沙織、かどともあき 総作画監督/桑原幹根
冒頭からラストまで、私の予想の斜め上を駆け抜けていった傑作回。
ウルトラビッグサイズのおじさんは実はリリィのパピィで、リリィは実は正雄で、死因はヒゲで…っていう面白すぎるAパート。一転Bパートでは、まさかの再会に素性を明かせぬリリィがパピィの本心を知り、すれ違ったままの二人の心を元に戻そうと決意、そして歌に託した想いは確かにパピィに届いた…っていう感動展開。
よくこれだけの内容を詰め込めたなあ。入念に仕込まれたネタ、ゾンビ設定を活かしたストーリー、サブタイの回収も含めて、実に見事でした。
『DOUBLE DECKER! ダグ&キリル』
第8話「踊る!学園捜査線!」
監督/古田丈司 脚本/吉田恵里香 絵コンテ/西澤晋 演出/平沼加名 作画監督/山本美佳、小林利充、鎌田均、中野圭哉
好きになった男の子はトランスジェンダーだった。ダンスパーティーで周囲から差別を受けた。悲しい結末になった。学園捜査線を通して語られるマックスの過去。
大事なものを失ったり、傷つけられたりしても、それで全てを終わりにする必要なんてない。パンクな外見の内側にしまわれた悲しみと優しさ。彼女の魅力倍増の素晴らしい掘り下げ回でした。キリルのナイスフォローが光るラストも素敵です。
ちなみに余談ですがこの作品、お話の背景に多様化した社会問題を絡ませているところも気に入っています。危険薬物「アンセム」はともかく、汚職、労働環境、貧困、医療、トランスジェンダー…何気にとっかかりは社会派なんですよね。
『はたらく細胞』
第7話「がん細胞」
監督/鈴木健一 脚本/鈴木健一 絵コンテ/鈴木健一、西田正義 演出/吉川志我津 作画監督/斎藤大輔、西村彩、三浦春樹、清水勝祐、楠木智子、福士真由美、吉田隆彦、玉置敬子 アクション作画監督/三室健太、入江俊博 総作画監督/吉田隆彦、玉置敬子
前話(6話)のモブ細胞のCVが石田さんで、これは何かあるぞと思いますよね。巷でも「石田じゃん、あやしい」「石田は裏切る」とざわついてましたが、案の定、次回予告のサブタイは「がん細胞」(笑)。
この7話では、細胞分裂の手違いで生まれたがん細胞が、ただそれだけの理由で免疫細胞に殺されていく悲哀がギャグテイストに描かれます。この話をがん治療に携わる知人にしたら、彼曰く「面白い話だけど、俺の仕事は揺るがないぜ。」とまるで免疫細胞みたいなコメントが返ってきました。そりゃそうですよね(笑)。
『はるかなレシーブ』
第11話「ここまできたら真っ向勝負」
監督/窪岡俊之 シリーズ構成・脚本/待田堂子 絵コンテ/池下博紀 演出/池下博紀 作画監督/山田真也、齋藤温子、服部憲知、重松しんいち、壽恵理子、二宮奈那子、吉田巧介、太田彬彦、中西修史、山田英子 総作画監督/小田武士、大沢美奈
「はるかな」対「エクレア」、一体どちらが勝つんだろう。スポーツ物にありがちな主人公のケガやアクシデントでの盛り上げは無し。試行錯誤、体力の限界、痛恨のミス、現実的でスリリングな展開と緩急メリハリの効いた演出が秀逸でした。
試合中、遥たちが風を利用したドライブを試す場面があります。この時の風の描写も気に入っています。はためく幟、ゆっくりと膨らむネット、ふわりと揺れる髪。ビーチを抜ける風のイメージがリアルに湧き上がってくるのがすごいです。
『ヒナまつり』
第1話「超能力少女現る!」
監督/及川啓 シリーズ構成・脚本/大知慶一郎 絵コンテ/及川啓 演出/平井義道 作画監督/神本兼利 総作画監督/神本兼利
何かとわがままな超能力少女のヒナちゃんと何かと世話を焼いてしまうヤクザの新田。このふたりの掛け合いは漫才さながら、私には予想外のやり取りがポンポン飛び交って最高に可笑しかったです。
お話の方は、最終的になんとなくいい話っぽくまとめてくるんですけど、ラストにターミネ◯ターの鉄板パロに下ネタを引っ掛けて、これまたキッチリ笑わせます。今年の深夜アニメで最も1話のインパクトが強かった作品でした(笑)。
『やがて君になる』
第12話「気が付けば息も出来ない」
監督/加藤誠 シリーズ構成・脚本/花田十輝 画コンテ/中井準 演出/渡部周 作画監督/加藤里香 総作画監督/合田浩章、牧野竜一、サトウミチオ、森前和也
劇中の主人公と燈子のシンクロ度が増して、燈子にとってはもう単なる劇ではなくなってきました。それは侑にとっても同じ。さらにはキスを交わした後で「私のことを好きにならないで」と言われて「わかってますよ」と応じるのは辛すぎます。
私はあの人を変えたい。だから劇の結末を変えよう。自分の思った方にポーンと飛び出して行く侑の姿は眩しくて、ちょっと羨ましい。そして息詰まる閉塞感が打ち破られた感じがものすごく気持ちいい。
それにしても、この作品のお話の組み立てには唸らされます。最初は生徒会劇ってどうなん?って思ってたけど、とんでもない。劇の結末はどうなるのか、侑の想いは届くのか、いやー最終話がものすごく楽しみです。
『ルパン三世 PART5』
第24話「ルパン三世は永遠に」
監督/矢野雄一郎 シリーズ構成・脚本/大河内一楼 絵コンテ/矢野雄一郎 演出/矢野雄一郎 作画監督/酒向大輔 総作画監督/末永宏一、高須美野子、田口麻美
『ルパン三世 PART5』はシリーズの中でも一二を争う面白さだったと思います。これまでのルパンの魅力をそのままに現代色を強めたお話は斬新だったし、新キャラとして加わったアミちゃんが後半どんどん可愛くなっていきました…(^^)。
この最終話は、ルパンとエンゾ、ルパンと不二子、アミとエンゾ、等々の決着を全てつけ、さらにルパンらしいアクションシーンを織り込み、最後をきちんと銭形に追われるルパンたちで締めた超てんこ盛り回。視聴後感も爽快で本当に素晴らしかったです。
番外編『DEVILMAN crybaby』
第9話「地獄へ墜ちろ、人間ども」
監督/湯浅政明 脚本/大河内一楼 絵コンテ/湯浅政明 演出/小島崇史 作画監督/小島崇史
もしもTVアニメという縛りがなかったら、10選に加えていたと思うのがこのお話です。Netflixで配信され年明けすぐに観たんですが、本当に衝撃的でした。
どうしようもない不信や恐怖を目の前にした時、人はただ生き残るために人間らしさや善良である事を捨て去ってしまうのか。そこに是非はあるのだろうか。視聴してからおよそ1年経った今の世界の様変わりをみると、この話が絵空事ではないことに気がついてゾッとします。
今年も本当にいいお話が多すぎて選考が大変でした。
それでは皆様よいお年をお迎えください。
テレビアニメ ED 10選 2018
今年も選んでみましたよ。EDテーマ10選は以下のとおりです。
『SSSS.GRIDMAN』/「youthful beautiful」
ずいぶん前にテレビで放送されてた特撮グリッドマン。当時としてはかなり斬新な設定だったので印象に残っています。それが深夜アニメでは、六花ちゃん、アカネちゃんというキャラが鮮烈すぎて、もうグリッドマンはどこ行った感(笑)。
『恋は雨上がりのように』/「Ref:rain」
ボーカルがいいんだなあ。この声色にやられたって感じです。動きの少ない映像も曲を際立たせてます。この作品は深夜アニメでは珍しい?正統派の純愛ストーリーで、橘さんが時折放つキュンやぽわっも魅力的でした。
『ゴールデンカムイ』/「Hibana」
中央のうねる炎と流水が画面を左右に分断してるのが印象的です。そして主要なキャラがカッコよく描かれています。とは言うものの、本編での各キャラのクセの強さは半端じゃなくて、とにかくフツーの人が出てこないんだよね(笑)。
『宇宙よりも遠い場所』/「ここから、ここから」
このED曲、めちゃくちゃ良いです。何かをやろうとしてる人、取り組んでいる人、うまくいってない人たちの思いを全て受け入れ、優しく励ましてくれる。少なくとも私にはそうでした。今年のベストEDに推したいです。
『ダーリン・イン・ザ・フランキス』/「トリカゴ 」
歌詞も曲調も青臭いと思うのです。でも毎回絶妙なタイミングでこのEDが入るのでいつも胸がゾクゾクする感じになります。映像もスタイリッシュで女の子も可愛い。なーんか悔しいけど好きなEDです。
やくしまるえつこさんの声、いいですよね。この作品、一昔前のゲームを知らないと楽しめないのかなと思っていたら、何の事はない思いっきりラブコメでした。でも続きをOVAでってのは無しだよねー(笑)。
『ハクメイとミコチ』/「Harvest Moon Night」
この作品もいい感じでEDに入るんですよね。余韻が心地良いのです。ハクメイとミコチが左に向かって歩いて行く、よくあるED形式なんですが、毎回本編の後日談や小話が描かれるのが面白いです。
『はねバド!』/「ハイステッパー」
バドミントンを頑張る姿に明るさや爽やかさがあって好きなEDです。あやのんも可愛いらしく描かれています。でも本編はキリキリ、ギスギスの連続でした。精神的に追い詰められるあやのん、性格悪いあやのん。そんな描写に心痛めた私を癒してくれるEDだったと思います(笑)。
『ひそねとまそたん』/「Le temps de la rentrée〜恋の家路(新学期)〜」
ED曲はフランス・ギャルのカバーらしいです。何となくどこかで聴いたことがあるような気がするのですが、定かではありません。その曲に合わせて、Dパイたちが踊っているだけなのですが、なぜか見入ってしまうのです。
『ラーメン大好き小泉さん』/「LOVE MEN HOLIC」
メディアはブラウン管の白黒テレビからカラーテレビ、薄型液晶テレビ、スマートフォンへと変遷し、ラーメンも出前からお手軽なカップ麺に変わってきたんですねー。毎日ラーメンを食べ続ける小泉さんの体調管理の秘訣を知りたいです。
いやー今年も選考に苦慮しました。
来年も楽しみですね。
テレビアニメ OP 10選 2018
今年も選んでみましたよ。OPテーマ10選は以下のとおりです。
『あそびあそばせ』/「スリピス」
白いワンピース姿の女の子3人がお花畑で戯れてる穏やかな感じがいいですよねー。まあ、本編の方はあられもない顔芸、下ネタ、シュールな笑い満載で、実は観る人を選ぶ作品だったという…私は毎週楽しみしてましたけど(笑)。
『3月のライオン』/「春が来てぼくら」
この作品のOPはどれも本当に美しくてドラマチック。渾身の映像にユニゾンの曲が乗って、一本のドラマを見せられたって感じです。毎回、外光を駆使した表現がとても印象的なんですけど、今回は特に窓ガラスの繊細な表現に唸らされました。
『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』/「君のせい」
「君のせい 君のせい 君のせいで私 うぅ」で始まる歌声が脳内に響き渡ります。江ノ電や藤沢駅がドドんと登場します。この作品もまたご当地アニメのひとつになるのでしょうね。ちなみに藤沢駅北口デッキ、現在リニューアル工事中であります。
『ゾンビランドサガ』/「徒花ネクロマンシー」
「このOP、展開の早かばってん全然脈絡のなかばい。」「ゾンビやけん脈はなかよ。そぎゃんこつ言わんと本編も見てみんしゃい。がばい面白かとよ。」「よかよか、今晩はデレステせんばらんもん。」「毎週録画しとっけん、あしちゃ見に来んね。」「あら、とっとっとね。そいぎんた行くばい。」「まっとーよ。そいぎねー!」
『DOUBLE DECKER! ダグ&キリル』/「ステレオとモノローグ」
アクション気合入ってます。カッコいいです。刑事物の面白さがいっぱい詰まったお話への期待感が高まります。そして案にたがわず、本編も最高に面白いのです。あっスクショがダグ&キリルじゃないのはたまたまです(笑)。
『となりの吸血鬼さん』/「†吸tie Ladies†」
「(Chu!Chu!Chu!) 吸っちゃうぞ」ってフレーズ、最高です。元々派手に動き回ることの少ないキャラたちを様式美と小物と曲調で最大限に引き立てていて、とっても可愛らしく仕上がってると思います。今年のベストOPに推したいです。
『Back Street Girls』/「ゴクドルミュージック」
冒頭すぐに仁義なき戦い風のテーマが萎んで、ひと昔前のバタ臭い曲調とシルエットになってるダンスが始まります。正気のサタデナイ(ト)、仁義切らせていただきます、盃だけ交わして♡、パーリラパリラっパリラハイハイなOP、素晴らしいです。
『ポプテピピック』/「POP TEAM EPIC」
EDM調な曲とシュールな映像が融合してポプテピピックな世界?が展開されてます。何度でも見てしまう中毒性がありますね。歌っているのは上坂すみれさん。こういうのはイメージぴったりな感じになってきました。
『やがて君になる』/「君にふれて」
初めてこのOPを見たとき、映像と歌の美しさに思わず声が出ました。登場人物たちの傍にある花や足元の描写には、明らかに意図があるってわかります。それをやりすぎ手前でうまく収めているところにこの作品の巧みさを感じます。
『ゆるキャン△』/「SHINY DAYS」
冬にキャンプなんてありえんと思っていたら、結構私の周りにも楽しんでいる人がいたみたい。ちょっと洒落たポップな感じが素敵なOPです。8話OPでしまりんがちょっとデレてきてるのを発見した方がおられたようで、ホントよく見てるよなー(笑)。
いやー今年も毎度のことながら選考に苦慮しました。
来年も楽しみですね。