EVERY LITTLE THING

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へうげもの 26−27話 感想

利休の変貌っぷりに驚かされました。何だか角がすっかり取れてしまった感じです。彼の場合、それがあきらめの境地を会得したと評されるのだから、やはりただ者ではないのかしらん。

一方、これで助かったのが古織ですよね。一気に息を吹き返した感があります。不完全なものが「面白きもの」となれば、エンターテイメントとしてちょっとやり過ぎだった古織の時代が来るかもしれません。お互いを招いた茶席で軽やかに流れるギターの音色がまさにそんな感じの演出で、これまた面白かったですね(笑)。

しかし、そんな古織と利休の姿を見ていたら、26話で利休を持て成した主人が不憫に思えてきました。「私の成してきたことは、似非侘び茶人を生んだのみ・・・なのか。」と利休は落胆していましたが、持て成す側にしてみれば精一杯頑張っていたと思うんですよね。その時の利休はそれを思いやる気持ちにはならなかったけれど、今の利休なら主人が口を滑らした時に笑っていたかもしれません。まあ巡り合わせですけどね。

次回も楽しみです。

FX