『四月は君の嘘』16話 感想
この年頃の女の子しか持つことができない感性をぎゅうっと詰め込んだ感じの凪ちゃんが実に魅力的です。耽美で神秘的とも言える内面を過度な表現にせず、普通の女子中学生のものとして、このアニメらしく描いているのがいいなあ。
譜面を完璧なものと考えている。兄に恋慕の情を抱き、公生を叩き潰してやろうと思っている。崇高な犠牲、見返りを求めない愛情、そんなことを呟きながら自らをファントムに擬える女の子。
そんな彼女が、公生にも好きな人がいて、ちょっとだけ自分の境遇と似ているところがあることを知ります。なんとなく心を通わせ、ピアノを弾く理由も重なって、彼女の心は少しだけ動くんです。そして…
なんと今まで公生の指を鍵盤の蓋で押しつぶす妄想をしていた彼女が、一転して公生の袖口にキスマークつけて鬱憤を晴らしてる。すごいよ。この機微をうがった描写に思わず悶えました!!
ラストで『いちご同盟』のセリフを公生に投げかけたかをりのことはもちろんだけど、今後、凪ちゃんと公生がどんな関係になっていくのかも気になりますね。
次回も本当に楽しみです。