テレビアニメ OP 10選 2020
今年も選んでみましたよ。OPテーマ10選は以下のとおりです。
『アクダマドライブ』/「STEAL!!」
『安達としまむら』/「君に会えた日」
『映像研には手を出すな!』/「Easy Breezy」
『彼女、お借りします』/「センチメートル」
『波よ聞いてくれ』/「aranami」
『ノー・ガンズ・ライフ』/「Chaos Drifters」
『魔王城でおやすみ』/「快眠!安眠!スヤリスト生活」
『魔女の旅旅』/「リテラチュア」
『Lapis Re:LiGHTs』/「私たちのSTARTRAIL」
『LISTENERS リスナーズ』/「Into the blue's」
『アクダマドライブ』/「STEAL!!」
今年も新鮮で映像的快感度が高い作品がいくつかあったけど、特にこの『アクダマドライブ』は1話の冒頭を見た瞬間に、これ好き!ってなりました。そしてOPも期待に違わない出来映え。自然光は一切なしの電飾光埋め尽くし+習字系?でめっちゃカッコイイです。
『安達としまむら』/「君に会えた日」
タタタ〜ン、タタタ〜ン、タタタッタタタ〜ンタタタっていう冒頭のリズムがものすごく印象的。小さい子供たちに教えたら喜んで歌い出しそうなフレーズで楽しい。円を起点に次々と展開する画面も面白いです。でも一番お気に入りなのは、上半身を微動だにせず、のっそりと自転車ペダルを漕ぐ安達の姿なんだなー。
『映像研には手を出すな!』/「Easy Breezy」
伸びたり、縮んだり、分裂したり、歪んだり、速くなったり、遅くなったり、近づいたり、離れたり、重なったり、回ったり…と自由でリズミカルなアニメーションの楽しさ満載、いかにも湯浅監督って感じです。そんな中でも、金森氏のとあるカットだけは、キッチリと長方形で敷き詰められてたりするんだよね(笑)。
『彼女、お借りします』/「センチメートル」
女の子たちが今風?なキャラデザで可愛いです。でもそれだけではなくて、目を引いたのは重さなんですよ。四人の女の子たちがそれぞれ踊ってみせてるシーンがあるんですが、体のパーツにちゃんと中身が詰まっていて、体重を感じさせるのがすごい…って思ったのでした。
『波よ聞いてくれ』/「aranami」
ラジオといえば電波。電波自体は目に見えず、音も聞こえないものですが、それを映像と音楽でそれっぽく表現してるところがすごく気に入っています。サビの部分で生放送の現場の緊張感が伝わってくるシーンもいいんだなあ。
ところで今はネット配信全盛の時代、ラジオを持っている人って少なくなりましたよね。私は30年以上前に祖父に買ってもらったラジオをまだ持っていて、ときどきFMを聴いたりしています。そんなことができるメディアってラジオくらいじゃないでしょうか。ラジオって凄い!
『ノー・ガンズ・ライフ』/「Chaos Drifters」
硬質なギターサウンドが印象的。短いカットが次々とピンナップになっていくのが面白いです。テンポがいいので、心なしか90秒が短く感じます。ラストでギターを掻き鳴らして、オケーでビシッと締め括る。カッケーです(笑)。
『魔王城でおやすみ』/「快眠!安眠!スヤリスト生活」
(ノンレム睡眠、レム睡眠、ノンレム睡眠、レム睡眠〜♪)っていう少しやっつけ感が漂うフレーズですが、なんかクセになるんですよね。ミュージカル風味な歌詞と曲調も楽しく、そんでもって、スヤリス姫と可愛らしい魔物たちがメッチャ動きます。背景も含めてものすごくゴージャス。見れば見るほど圧巻の90秒、個人的にオススメのOPです。
『魔女の旅旅』/「リテラチュア」
急な階段?を小走りに降りていくイレイナがとっても可愛らしいです。そして優しく、上品さを感じさせるオープニングテーマを歌っているのは上田麗奈さん。彼女も本編のどこかで出てくるんだろうなと思っていたらビックリ。なんとイカれた店主役で登場し、その怪演っぷりと落差の大きさに思わず大爆笑だったのでした。
『Lapis Re:LiGHTs』/「私たちのSTARTRAIL」
イントロの顔上げリレーで高まるワクワク感。その期待を軽々と超えていく楽曲の素晴らしさ。Aメロの高まる気持ちをグッとためてからBメロに繋ぐ感じとか、Bメロの美しい追っかけコーラスとか、サビの新しい視界がひらけた感じとか、本当に聴きどころ満載です。そして細部まで美しく仕上げられた映像とのシンクロもバッチリ。これまた個人的にオススメのOPです。
『LISTENERS リスナーズ』/「Into the blue's」
唸るギターが最高にカッコいいです。そして短いカットをテンポよく黒幕で区切ってクレジットをパタパタっと出してくる構成が凄くいい。差し込まれたカットはどれも想像力が掻き立てられるシーンばかり。なんか凄いアニメが始まるぞって感じになります。今年のベストOPに推したいです。
今年は好みのOPが多すぎてホント選考に苦慮しました。
いやー来年も楽しみですね。
アニメでも "MINI(ミニ)" は大活躍なのです!・・パート13
アニメに登場する "MINI" の記事の第13弾です。 アニメに "MINI" が登場し続ける限り、見つけては必ず更新していきますよー(笑)。
まずは、スマホゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ(以下デレステ)』に2020年1月に実装された「ラグジュアリィ・はぁと」佐藤心さんです。
のっけから深夜アニメではなくてすみません。実はこのゲームに年甲斐もなくハマっておりまして、リリースされて以来ですから、もうかれこれ4年以上楽しんでいます。私は自称「日菜子P」なのですが、崖っぷちアイドルの心さん(以下しゅがは)も大好きなんです。そのしゅがはが、"MINI" に乗って登場したもんですから歓喜ですわ。
しかも描かれたのは赤いミニで、三連メーターのウッドパネル、モトリタのウッドステアリング、フェンダーミラー、メッキモール、外ヒンジドアなど、多分彼女的にスウィーティなものを寄せ集めたんじゃないかと思えるところが、しゅがはっぽくていいなあと…(実はレンタカーだったみたいだけど)。ぜひデレステアニメ3期をやってもらって、このエピソードを使って欲しいです!!
ちなみにしゅがはには、ツイッター実況されてる冠番組『☆しゅがはドライブ☆』があったりして、これもホント面白くてお気に入りです。(これ、どこでオンエアされてるんだろうとマジでテレビ番組欄を探しまくったんですよ〜 ^^; )
ところで、私とデレステを繋いだのは『アイドルマスター モバイルi 』というスマホの位置情報を使ったエリアゲームでした。このゲームにハマった件はブログ記事にもしたこともあります。これがサービス終了なることが見えてきたタイミングで『デレステ』が始まったんですよね。
当時は、スマホのエリアゲームって他にもいくつかあったように思いますが、さすがに出歩くのに疲れが出てきてたのかな。『ingress』みたいな他のエリアゲームに鞍替えする気は起こらなかったんですよねー……って強引なフリでこれからアニメの "MINI(ミニ)" のお話しまーす(笑)。
最近は新型コロナの影響で深夜アニメの本数が減ってるじゃないですか。それで以前放送されてたアニメで見てなかったやつをちょいちょい見てるんです。そしたら "MINI" が登場してたんですよ。それが、2018年秋アニメの『INGRESS THE ANIMATION』でした。
こちらは、5話「Journey - Portal - Potential」から。
そしてこちらは、11話「Us - Them - All」からです。
"MINI" に乗ってるのは国木田というハッカーです。偽造パスポートを作ったりもするクセの強そうなヤツなんですが、追われる主人公を空港まで乗せて行ったりして気の良い面も見せてました。
そんな彼の "MINI"ですが 、内装はセンターメーター、ヘッドレストのない赤いレザーシートなどこだわりを見せてます。外回りもMk-1風なフロントグリルと引き違いに開けるスライド窓が目立ってます。これは楽しい〜スライド窓はアニメで初めて見たかも。
"MINI"って街中でも同じのは絶対に走ってないし、歴史も長いし、アニメに登場させるときの元資料もたくさんあるんじゃないかなあ。その中からMk-1風にお洒落している"MINI" を選んだスタッフさんに拍手を送りたいです。
ということで、取り留めのない内容を最後までお読みいただき、ありがとうございました。今後も "MINI" が登場するアニメが現れたら紹介して行きますよ。
ではまた!
話数単位で選ぶ、2019年TVアニメ10選
今年の10選は以下のとおりです。
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』第12話「乙女心のいろいろは」
『鬼滅の刃』第19話「ヒノカミ」
『ゲゲゲの鬼太郎』第39話「雪女純白恋愛白書」
『荒野のコトブキ飛行隊』第6話「帰らざる無宿」
『PSYCHO-PASS3』第7話「Don't take God's name in vain」
『女子高生の無駄づかい』第6話「まじょ」
『ジョジョの奇妙な冒険-黄金の風-』第27話「キング・クリムゾン vs メタリカ」
『Dr. STONE』第12話「背中合わせの仲間たち」
『ハイスコアガールII』第24話「ROUND24」
『モブサイコ100II』第7話「追い込み〜正体〜」
ルール
・2019年1月1日〜12月31日に放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品から選べるのは1話のみ。
・順位はつけない。
<各話コメント>
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』
第12話 「乙女心のいろいろは」
監督/安藤真裕、塚田拓郎 脚本/岡田麿里 絵コンテ/安藤真裕 演出/安藤真裕、塚田拓郎、酒井原美樹 作画監督/小見山和也、永作友克、井上和俊、石井かおり、大庭小枝、熊膳貴志、藤田正幸、納武史、二宮奈那子
この最終話はすごく面白かったです。
実は前話(11話)ラストで学校立てこもりの展開になって、なんか先が見えたなって少々がっかりしてたんです。でも、この最終話の冒頭、騒ぎの収拾に来ていた校長先生たちが「また明日くるからね」って帰っちゃうんですよ。意表を突かれました。えっ何、この軽〜い子供扱い(笑)。
高ぶった気持ちを向ける矛先を失った彼女たちでしたが、ミロ先生が提案した「いろ鬼」で思いの丈を発散、深夜の校内で繰り広げられるロックオン大会、未明の空が白白と明ける中、彼女たちは自分の内にある彩りに気づいていく。そして校長先生たちに一泡吹かせる荒ぶりっぷりで締め。この淀みのない流れの美しさというか、予想の斜め上にぐいっと持っていくお話の力強さに大いに魅了されました。
またエンディングも秀逸で、ラストシーンに描かれた絵の具にまみれた彼女たちの姿はアニメ絵ならではの美しさ(実写ではこうはいかない?)、OP曲「乙女どもよ。」と共に映される思わず微笑んでしまうエピローグ、そして和紗のクスッと笑えるセリフで締めくくりと、最後の最後までとても丁寧に仕上げられた傑作回だったと思います。
『鬼滅の刃』
第19話「ヒノカミ」
監督/外崎春雄 脚本/ufotable 絵コンテ/白井俊行 演出/白井俊行 作画監督/鬼澤佳代、遠藤花織、永森雅人 美術監督/矢中勝
Bパート中盤からエンディングまでの流れが圧巻です。鬼が自在に操る糸と炭治郎の剣術「ヒノカミ神楽」が縦横無尽に交錯する圧倒的な映像。戦闘描写に挿入される父と息子、母と娘の心象シーンの絶妙な緩急。鬼の首に刃が通った後、挿入歌「竈門炭治郎のうた」と共に映し出される家族の風景を見せられたら、心を動かされないわけがありません。いやー本当に凄かった。
見終わった後、はぁーもうこれで最終回でいいじゃんって思いましたが、次回予告のいつもユルさで我に返りました。そして、予告最後に「十二鬼月に俺は勝ったのか?」でつづく…えっ??あの鬼、まだ生きてるの?(笑)。
『ゲゲゲの鬼太郎』
第39話「雪女純白恋愛白書」
脚本/井上亜樹子 絵コンテ/古賀豪 演出/古賀豪 作画監督/大西陽一
鬼太郎6期は、日曜朝の放送にしてはかなり踏み込んだお話もあって面白かったです。その中から雪女のエピソードを選びました。
雪女のゆきは、美人で生真面目、意地っ張りだけどいじらしく、料理下手の属性も持ち合わせた正統派ヒロイン。お話の方も、ゆきと俊の交際を軸にして、猫娘やねずみ男の恋愛指南、なぜか恋敵になってる沼御前、恋愛ゲームに徹夜する鬼太郎など、もはやラブコメ一直線(笑)。
雪女の初恋を悲恋にしないで、妖怪と人間の壁を二人で乗り越えながら交際を続けていくっていう前向きな決意でまとめたのも現代風で好感。なんか雪女らしさが無いみたいな書き方になってしまいましたが、劇伴の方は儚げで風情たっぷり、きちんと正統な雪女路線を踏襲していて、バランスが取れているのもマルでした。
『荒野のコトブキ飛行隊』
第6話「帰らざる無宿」
監督/水島努 脚本/横手美智子 絵コンテ/佐藤誠 作画演出/村上勉 CG演出/佐藤誠 作画監督/佐藤弘明
キリエが撃ち落されて不時着し、そこから帰還するというお話。ただそれだけなんだけど、彼女の過去話を織りまぜながら、味わい深い雰囲気に仕上がっています。
不時着した場所が「オフコウ山」であることに気づき、幼い頃に出会ったサブジーのことを思い出すキリエ。現在の状況を把握し、戦闘機の残骸から部品を調達し、機体を修理していきます。その時の回想と現実がただ淡々と描写されていく。
そしてある朝、彼女はオフコウ山からの離陸を決行。この作品は全話通して音響が際立っているんですが、このシーンも大好き。室内の音、外の音、近くの音、遠くの音、地面の音、エンジンがうなる音、機体がしなる音など、とにかく音の情報量が多くて臨場感がすごい。
そして隼が地面すれすれに砂塵を巻き上げ、峡谷を越えて大空に飛び立った時、彼女が自由に飛ぶわけがわかった気がするんだなあ。
『PSYCHO-PASS3』
第7話「Don't take God's name in vain」
監督/塩谷直義 脚本/吉上亮、深見真、冲方丁 絵コンテ/河野利幸、荒川直樹、塩谷直義 演出/曽根利幸、石井章詠 作画監督/中村深雪、伊藤秀樹、幸田直子、長谷川知世、小谷杏子、竹内知海、市川美帆、篠原健二、中原久文、阿部恒、新野量太、角田桂一、前田法華、中村悟、安慶名結、塚本智也、嵩本樹、下島誠、恩田尚之
シリーズ3期のお話は少々難解でした。初見ではわかりにくいことも多く、事件の全容が頭に入っていないまま雰囲気で見ていたところもあったんですが、それでもこの7話は気に入っています。
紛争国への武器輸出、爆弾テロ、終末救済プラン、それらを利用する教団と黒幕のビフロストの存在。その入り組んだ関係を紐解き、追い詰める公安局。そして炯の潜入捜査と舞子の救出劇、灼の爆弾テロ阻止、霜月課長の教団本部への突入が同時進行。さらに外務省行動課の潜入捜査も明らかになるという密度の濃さ。しかもそのどれもがキッチリ見せ場を作ってるのがいいんですよね。
しかし、大きな事件は幕引きを見せるも真相には迫れず。さらに灼の免罪体質が明らかになったりと、もうこれ終わらせる気がないな。そう、勿論わかってましたよ、劇場版に続くってね(笑)。
『女子高生の無駄づかい』
第6話「まじょ」
監督/さんぺい聖 シナリオ/福田裕子 絵コンテ/橘さおり 演出/石井輝 作画監督/Kim HseSook、Hong ChongYong、南伸一郎、飯飼一幸、池原百合子、吉田潤、中尾高之、佐々木洋也 総作画監督/青野厚司、安田祥子、古川英樹
オカルト好きでコミュ障なマジョが、妹やクラスメートに助けられながら、小さな気づきを積み重ね、勇気を出して一歩を踏み出していくお話…なんて言うとアレですが、しっかりと笑わせてくれて、すごく面白かったです。
印象に残ったのは、ロボが「全ての人に好かれるなんて不可能。わかってくれる人だけ大事にすればいい。」とマジョの顔を真っ直ぐに見つめて語る場面。
マジョにとっては大切な気づきになったようですが、普段ほとんどしゃべらないロボがなぜこんなセリフを口にしたのか。そのわけは後の10話で明かされました。
この作品、キャラの立った女子高生たちのやりとりを笑って楽しむコメディだけど、何か大事なことを押し付けがましくなく、そっと耳打ちして伝えてくるようなところもあって好きなのです。
『ジョジョの奇妙な冒険-黄金の風-』
第27話「キング・クリムゾン vs メタリカ」
監督/木村泰大、高橋秀弥 シリーズ構成/小林靖子 脚本/堀内全 絵コンテ/吉田泰三 演出/長田伸二 作画監督/田中宏紀 総作画監督/石本峻一
『ジョジョ』は流し見しがちなんですが、26話のドッピオの「トゥールルルルっ」があまりのシュールさ全開で魅入ってしまい、この27話にたどり着きました。サブタイも大胆ですが、それに相応しい傑作回だったと思います。
ドッピオとリゾットの死闘は見応えがありました。体内に埋め込まれるハサミやカミソリ、顔から吹き出す無数の針などのエグさ。消耗するドッピオですが、それでも攻撃の絡繰りを見つけ出し、リゾット右足を切断。それを逆手にとりドッピオを追い込むリゾット。最後に投げたメスの行方。まさかのエアロスミス出現による決着!!
すごいな『ジョジョ』。特にこのエピソードを含めた26−28話はお気に入りです。
『Dr. STONE』
第12話「背中合わせの仲間たち」
監督/飯野慎也 シリーズ構成・脚本/木戸雄一郎 絵コンテ/町谷俊輔 演出/大庭秀昭 作画監督/森七奈、岩岡優子、松下純子、次橋有紀 総作画監督/村谷貴志、芝美奈子、宮西多麻子、とみながまり
ルリの病気を治すため、万能薬サルファ剤を作りたい。だが、そのために必要な硫酸を汲んでくるのは命がけ。それを銀槍の毒ガスセンサーや防毒マスクといった化学の理屈とお互いの背中を預けるタッグの心で乗り越えていった展開はすごく面白かったです。
そして印象的な言葉もありました。千空に対して「これで友達が死んでもオーケー。そんなプランに手を貸す気はさらさら無い。」と言い放つクロム。実はそれと同じような思いを胸に秘めていたコハク。
「怖がりではない人間なんておらんよ。だが何か大切なもののために理屈と心で恐怖に勝とうとしている。」というカセキ爺さんの呟きに心動かされたギンロー。
話は横道に逸れるけど、最近はSNSでこの類の言葉(名言など)が、無駄に消費尽くされて、ありがたみがどんどん薄れちゃってるところもありますよね。そんな中でこういった言葉を輝かせて力強い物語を作っていくのってのは、ホント大変な時代になってる気がします…。
『ハイスコアガールII』
第24話「ROUND24」
監督/山川吉樹 シリーズ構成/浦畑達彦 脚本/浦畑達彦 絵コンテ/山川吉樹 演出/山川吉樹
ど真ん中に投げ込まれた渾身のストレートのような王道展開。もうこれしか無いって感じの最終回でした。そしてハルオも大野さんも、もう高校生で、この作品は紛れも無いラブストーリーなんだなって思いました。
でもなあ、ハルオを決心させるのに、やっぱり小春ちゃんを登場させるんだなあ。彼女に最後までこの役回りをさせた制作陣はあんまりのような気がします。だから私から、この悲劇のヒロインに最優秀主演女優賞を送ります(小春ちゃんに番外編とか作ってあげてくださーい)。
『モブサイコ100II』
第7話「追い込み〜正体〜」
監督/立川譲 シリーズ構成/瀬古浩司 脚本/立川譲 絵コンテ/立川譲 演出/矢飛田剛 作画監督/亀田祥倫
かつてモブに「いいやつになれ。」と言葉をかけて励ました霊幻。インチキを暴かれ、世間から詐欺師疑惑を追及されて窮地に追い込まれる。その記者会見からの帰り道、仲違いしていたモブが霊幻を待っていた。霊幻は自分の正体についてモブに問う。モブからの返答は「いいやつだ。」…だった。
モブの言葉を聞いて、かつてあの時のモブの気持ちを霊幻は知ったのでしょう。このお話の構成は本当に美しいと思いました。ラストの余韻も素晴らしく、この作品の中でもダントツに好きなエピソードです。
今年も本当にいいお話が多かったと思います。
それでは皆様よいお年をお迎えください。
テレビアニメ ED 10選 2019
今年も選んでみましたよ。EDテーマ10選は以下のとおりです。
『炎炎ノ消防隊』/「veil」
『かぐや様は告らせたい』/「チカっとチカ千花っ♡」
『からかい上手の高木さん2』/「奏」
『女子高生の無駄づかい』/「さいのたま女子高等学校 校歌」
『せいぜいがんばれ!魔法少女くるみ』/「美少女魔法少女恐竜天使戦士応援歌」
『八月のシンデレラナイン』/「どんなときも。」
『BanG Dream! 2nd season』/「Jumpin'」
『星合の空』/「籠の中の僕らは」
『約束のネバーランド』/「Lamp」
『私に天使が舞い降りた!』/「ハッピー・ハッピー・フレンズ」
アイリスのいた修道院の日々と火災の記憶でしょうか。止め絵はそれぞれ構図がキマっていて見応えがあります。最後に第8特殊消防隊の一員としてのアイリスの姿で締めくくられるのですが、彼女の心情を思うとグッとくる本当にかっこいいEDだと思います。
『かぐや様は告らせたい』/「チカっとチカ千花っ♡」
千花ちゃんがダンスを踊る特殊エンディング回。字余りしまくりの歌と振り付けがいかにも即興っぽくて可笑しいです。制服スカートの裾がフワッとしたり、パサッとする動きが本物っぽくてすごいです。ラストの「森へお帰り」で締めも完璧です!
『からかい上手の高木さん2』/「奏」
高木さんボイスで素直に歌い上げられてるのが好感。そして何年か前に『一週間フレンズ。』のED曲として藤宮さんボイスで同じ曲が歌われたことを思い出しました。雰囲気似てるし、デュエットいけるんちゃうと思ったのですが、もうすでにネットに上げられていて(仕事早っ)想像していたとおり素晴らしかったのでした。
『女子高生の無駄づかい』/「さいのたま女子高等学校 校歌」
大爆笑だった7話の特殊エンディング回。ラストクラッパーで笑わせてもらった後、歌詞がぐだぐだなこの校歌がきて、今回は最後まで徹底的にやってるなーと感心していたら、ラストにシーキョンが嵌ってました(笑)。
『せいぜいがんばれ!魔法少女くるみ』/「美少女魔法少女恐竜天使戦士応援歌」
軽快に鳴り響くギターと意味不明に韻を踏みまくった歌詞が強烈です。ラストは「そう 野鳥 生で食うの 不潔〜」って、なんだこの歌…(笑)
『八月のシンデレラナイン』/「どんなときも。」
とても野球をやるキャラに見えないのはご愛嬌。でもお話はホント真面目に作られてたんだよなあ。だから野球部の集合写真の引き画像に「どんなときも。」が流れるだけのEDでも、ちょっと気持ちが入っちゃうんです。
『BanG Dream! 2nd season』/「Jumpin'」
いい曲だなあ。コーラスもいかにもバンドっぽいし、小さなスタジオで何テイクか録ったうちの一曲って雰囲気なのもいいなあ。ところで、フルバージョンを聴いていたら、「ベリーロールで一緒に飛び越えよう」と歌ってるんだけど、何故ベリーロール??
『星合の空』/「籠の中の僕らは」
初めてこのEDを見たとき、生徒会長がキレッキレのダンスを踊るので目が点になりました。登場人物たちのダンスも各々個性的で面白いです。そんなダンスに目が行きがちだけど、ED曲もよくて、しかも毎回絶妙なタイミングで入ってくるんですよね。
本編は食べられるために飼育されてる子供達のお話なので、このEDを見ると何とも言えない気持ちになりますね。健気で懸命な歌詞も、ラストの画面に入ってくる赤い花と写真から漂う不穏さに塗りつぶされてしまうとこがなんとも…。
『私に天使が舞い降りた!』/「ハッピー・ハッピー・フレンズ」
このEDは最高に楽しいです。花ちゃんたちがステージで歌って踊るだけなんだけど、その破壊力たるや凄まじいものがあります。いやいや誤解しないでください、いや違うんです、いや違わないけど…(笑)。
今年も目を引くEDが多かったですね。特殊EDも面白いものが多かったです。
来年も楽しみですね。
テレビアニメ OP 10選 2019
今年も選んでみましたよ。OPテーマ10選は以下のとおりです。
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』/「乙女どもよ。」
『炎炎ノ消防隊』/「インフェルノ」
『キャロル&チューズデイ』/「Kiss Me」
『女子高生の無駄づかい』/「輪!Moon!dass!cry!」
『ダンベル何キロ持てる?』/「お願いマッスル」
『どろろ』/「火炎(FIRE)」
『BEASTARS』/「Wild Side」
『僕たちは勉強ができない』/「セイシュンゼミナール」
『魔法少女特殊戦あすか』/「KODO」
『私、能力は平均値でって言ったよね!』/「スマイルスキル=スキスキル」
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』/「乙女どもよ。」
恋を知った乙女が成長していく姿を見守り勇気づけるような曲がいいんだなあ。水面の反射や夕日の差込みといった外光の表現も印象的で、今はうつむき加減な彼女たちがきっと納得いく答えを見つけだすと予感させられます。純粋さを感じさせるキャラデザの良さも相俟って、作品テーマを凝縮したOPに仕上がっていると思います。
このOP、作画が超絶スゴイです。これだけのものを見せられると本編も期待してしまいますが、これまた毎回期待を裏切らない出来栄えに脱帽です。シャープな画質に映える色彩、静止画も構図が決まっていて美しいです。
『キャロル&チューズデイ』/「Kiss Me」
お話の舞台は火星なんだけど、雰囲気はどことなく60年代後半から70年代のアメリカって感じがします。背景の街並み、絵のタッチ、そしてアニソンとは一線を画した楽曲といい…ぜんぶ私の脳内イメージなんだけど(笑)。
『女子高生の無駄づかい』/「輪!Moon!dass!cry!」
最初にこのOPを見たときは、後半のコマ撮りっぽいとこが面白いなって思っただけだったんですが、キャラが立ってくると楽しくなってくるパターンでした。ということで、画像は推しキャラのヲタとマジョにしちゃいました…(^^)
『ダンベル何キロ持てる?』/「お願いマッスル」
覚えやすいノリノリな曲をバックに女の子が筋トレしてるんですが、無意識に脳内で合いの手を入れている自分に気づき、これは何だろうと不思議に思ってました。そして、ある日ネットで見つけた吉幾三さんとこのOP曲とのコラボ動画。これか〜と腑に落ちたのでした(笑)。
『どろろ』/「火炎(FIRE)」
メチャかっこいい映像です。『どろろ』の名前は聞いていたけど、原作も過去のアニメ化作品も見たことはありませんでした。本作を見て、百鬼丸のことをどろろと勘違いしてたことや、どろろがまさかの女の子だったと知って、おぉってなったのでした。
『BEASTARS』/「Wild Side」
初めてOPを見たときは、ちょっとした衝撃でした。これってコマ撮りなん?、いやCGでしょ?、で調べたら本当に人形作ってコマ撮りしたらしい。毛並みのフサフサ感と言い、クルクル変わる表情といい、製作陣の気合い入りまくり。素晴らしいです。
『僕たちは勉強ができない』/「セイシュンゼミナール」
シャープな絵柄と色使いが気にいっています。それにちょこちょこと挿入されるヒロインたちの手元、足元の仕草がなんともいいんだなー。でも一番のポイントは、真冬先生が振り向いたり、こっちを見たりするカットだったりします(笑)。
『魔法少女特殊戦あすか』/「KODO」
独特の世界観に惹きつけられます。グロテスクな内容を予感させるし、魔法少女のキャラ造形や衣装などからは、ちょっとしたアングラ臭が漂ってきます。深夜でなければ放映できない雰囲気がたまらんです。
『私、能力は平均値でって言ったよね!』/「スマイルスキル=スキスキル」
曲調が懐メロっぽいっていうか、サビのパートが奥田民生っぽい感じだし、「笑っちゃいな わっほーわっはー」の振り付けもゴキゲンです。スーパー戦隊のパロディーはわかりやすいですが、本編には元ネタがわかる人にはわかるという仕込みがあって、これまた楽しいのです。
今年も良いOPが多かったですね。毎度のことながら選考に苦慮しました。
来年も楽しみですね。
アニメでも "MINI(ミニ)" は大活躍なのです!・・パート12
アニメに登場する "MINI" の記事の第12弾です。 アニメに "MINI" が登場し続ける限り、見つけては必ず更新していきますよー(笑)。
まずは、今年2月に公開された『劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉』からです。この作品、懐かしさも相まって、その界隈では大盛り上がりだったようですね。冴羽さんの赤いミニクーパーもいい走りを見せてます。
こちらは劇場版の予告映像の一部ですけど、めちゃめちゃカッコいいじゃないですか。 "MINI" らしい小気味よい走り(タックインっぽい感じも)と外連味たっぷりの映像表現がさえまくってます。こういうのを見たかったんですよー。これは劇場版のスタッフさんに感謝の気持ちを込めて拍手を送りたい。ブラボー!!
ところで、 "MINI" のナンバーが 19-19(イクイク)になってますね。
テレビアニメ版のナンバーは 32-98(ミニクーパー)でした。よく知られているように原作のナンバーは「歌舞伎町69 あっ 19-19」なので、原作に寄せて来たということなのでしょうか。本作のターゲットになっている年齢層もかなり上でしょうし(^^)。
次は、以前にもご紹介した劇場映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』(1978年公開)からです。先日、ルパン三世の原作者であるモンキーパンチ氏がご逝去されました(ご冥福をお祈りします)。その追悼番組として、テレビ放映されたのを見たんですけど、やっぱりルパンシリーズに登場する車の描写はいいですね。
こちらはカーチェイスに入る直前のシーン。軽やかに疾走する感じが最高です。ちょっと見切れちゃってますけど、ハンドルの傾き加減がいかにも "MINI" っぽいところもいいですよね。
こちらは山道でのカーチェイスシーン。はじき飛ばされた "MINI" が、落下するガードレールの上をポンポンと跳ねて、もとの道に戻っちゃうなんてのは "MINI" ならでは芸当って感じで、ホント楽しい!
さて、映画の紹介が続きましたが、一方、最近一年間のテレビアニメへの "MINI" の登場具合はどうでしょうか。実はわずか2シーンしか見つけることができず、かなりお寒い状況になっています(涙)。
こちらは、2018年夏アニメの『はねバド!』1話「スッゴい才能!」からです。
あやのんがエレナと待ち合わせて一緒に帰るシーンのバックに赤い "MINI" が駐車していました。残念なことに全体は見えません。でもこれだけでもすぐに "MINI" とわかるところがこのクルマのらしさですよね。
こちらは、2019年3月に放送された『レイトン ミステリー探偵社 〜カトリーのナゾトキファイル〜』49話「レイトン教授と秘宝レリクス エピソード5」からです。
パトカーがご覧のとおり "MINI"になっています。作品の舞台が英国なので、どっかで登場すると期待していたのですが、毎週見ていたわけではないので、この49話に登場してくれて、ホントよかったです。全話見直してみたら、他のエピソードにも "MINI" が出てるかもしれないですね。
ところで、このアニメの主人公であるカトリーの声を花澤香菜さんがやっているのですが、すごく感じが良くてはまり役だなぁって思っています。カトリーのちょっと芝居掛かったセリフとか花澤さんならでは演技ではないでしょうか(個人の感想です_ ^^)。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。今後も "MINI" が登場するアニメが現れたら紹介して行きますよ。
ではまた!