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けいおん!! 24話 感想

けいおん!!」。箱庭の中の彼女たちを眺めながら、自分なりの思いをのせて観てきたアニメですが、最後に唯がスルリと私の心の隙間から抜けていった感じがします。そんな不思議な感覚の余韻が残る最終話でした。

このアニメの彼女たちの日常には、楽しい、うれしい、大好きといったものがいっぱい詰まっています。でもときおり寂しさ、不安、儚さみたいなものも漂ってきて、私はそんなところに大いに惹かれたんですよね。

さらに、私にもあった青春時代がシンクロしてくるお話があったりして、懐かしいやら、うれしいやら。彼女たちの姿に私のときもこうだったんだよと語りたくなり、逆にそれじゃダメだよと小言を言いたくなったり。

特に後半の数話なんかは、唯と梓に何とも不安な感じが漂っていて、居ても立ってもいられなかったり。そんな様子で唯は卒業できるのか、梓は卒業生を送ることができるのかと心配になってみたり。

ところがこの最終話、唯たちは本当にさらりと卒業していきました。梓も涙はあったけど、きちんと唯たちを送りました。心配していた私を他所に、彼女たちは明日の入り口のドアを開けて、普段どおりに外の世界に一歩を踏み出していくようです。

まるで、手をつないでいないと転んでしまう子だと思っていたのに、ちょっと手を離してみたら、なんのことはない普通に歩いている。そうか、手をつないでもらっていたのは自分の方だったのかと気づかされた感じです。

不思議な感覚の余韻はこれですね。「心配ないよ。」って言ってきた私が、「心配ないよ。」って言われちゃった。それがちょっと恥ずかしい感じだけど、心地いい。そんな最終回でした。

次回は番外編、こちらも楽しみです。

FX