謎の彼女Ｘ ３話 感想

卜部さん、相変わらず周囲に対する無関心っぷりは半端じゃありません。わざわざクラスの子が後を追いかけてきて話しかけてきたら、普通は自分に用があると思いますよね。ところが彼女、ゴミ箱を持ってくれた尾形くんにお礼すら言わず、さっさと教室に戻ろうとしちゃう。ああ然もありなん（笑）。

そんな彼女が実は自分を変えたくて悩んでいた、なんていうとわかりやすいお話になるんですが、そういう節もなさそうです。それどころか「私はそういう人だもの。」なんて堂々と自己完結してるから、こちら側が彼女に歩み寄らないと共感できないキャラになってます。

でもなあ、ヨダレの海を泳ぎ切り、パンツはさみを必死で躱して、やっとの思いで彼女にたどり着けたとしても、やっぱり彼女はそういう人のままのような気がします。それでもこのアニメを見ているのは、きっと私も尾形くんと同じで彼女の不思議な雰囲気に惹かれているからでしょう。そして私もわけがわからないまま彼女に振られてるって感じがします（笑）。

ところで周囲に関心がなさそうな彼女ですけど、椿くんのこととなれば話は別みたいですね。椿くんとの絆の強さを確かめるためだったら、パンツだって穿かずに登校しちゃう。椿くんのちょっとした仕草や言葉に秘められた思いは見逃さないし、それに対してきちんと彼女なりの答えを椿くんに返してます。

そして、それを椿くんが受け入れ、納得することで二人の仲が深まっていく。何とも微笑ましいお話だし、このアニメの見所なのかもしれません。でも強い共感までには至らないんだなあ。その理由は、二人の絆がヨダレで自己完結しちゃってるからに他なりません。そういうものなんだと片付けられても、やっぱり謎すぎるでしょ（笑）。

このアニメは謎のまま終わるんじゃないか。ちょっと心配ですが、次回も楽しみです。