話数単位で選ぶ、2017年TVアニメ10選
今年の10選は以下のとおりです。
『小林さんちのメイドラゴン』第8話「新たなるドラゴン、エルマ!」
『少女終末旅行』第9話「生命」
『シンデレラガールズ劇場』第9話「三姉妹刑事 第4話 SEXY&GUiLTY」
『正解するカド』第5話「ナノカ」
『プリンセス・プリンシパル』第3話「case2 Vice Voice」
『宝石の国』第3話「メタモルフォス」
『メイドインアビス』第13話「挑む者たち」
『リトルウィッチアカデミア』第8話「眠れる夢のスーシィ」
『龍の歯医者』「天狗虫編」
『RWBY Volume 1-3: The Beginning』第6話「The Emerald Forest, Pt.1」
ルール
・2017年1月1日〜12月31日に放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品から選べるのは1話のみ。
・順位はつけない。
<各話コメント>
『小林さんちのメイドラゴン』
第8話 「新たなるドラゴン、エルマ!」
脚本/志茂文彦 絵コンテ/山田尚子
演出/山田尚子 作画監督/西屋太志
ちょっとしたケンカをするくらいの仲になった小林さんとトール。ところがエルマが現れてから何だかギクシャクした関係に逆戻り。ますます求めてくるトールにどう対応してよいのかわからない小林さんの姿が、なんとも身につまされて個人的に印象に残ったお話だったのでした。
『少女終末旅行』
第9話「生命」
脚本/筆安一幸 絵コンテ/尾崎隆晴 演出/土屋浩幸
作画監督/相澤秀亮、平村直紀、小野田貴之
「生命」ってなんだろうと思いを馳せずにはいられなくなるお話。何にせよ、人間らしさをちょっとでも見つけることができたら、人はそれに共感できるじゃないかなあ。自律機械が取り残されていくように見えるラストは示唆的で深い余韻が残ります。
『シンデレラガールズ劇場』
第9話「三姉妹刑事 第4話 SEXY&GUiLTY」
脚本/まんきゅう 絵コンテ/まんきゅう、飯田崇 演出/月見里智弘
作画監督/月見里智弘
デレステのイベント「モーレツ★世直しギルティ!」の結果発表のタイミングで放映されたんで、すごく印象に残っています。みんなキャラが立ちまくってるので、もう何をやっても面白いですよね!…って知ってる人にしかわからないよなぁ。
『正解するカド』
第5話「ナノカ」
シリーズ構成・脚本/野崎まど 絵コンテ/りょーちも 演出/りょーちも
作画監督/澤良輔、真庭秀明
未体験の危機に対応する日本政府を揶揄することなく描いていて好感。「ワム」の扱いについて総理がどのような決断を下すんだろうと思っていたら、まさか作り方を公開しちゃうなんて予想できず、「おおっ!」ってなったのでした。
『プリンセス・プリンシパル』
第3話「case2 Vice Voice」
脚本/大河内一楼 絵コンテ/島津裕行 演出/博史池畠
作画監督/服部聡志、鶴窪久子
この作品はどのお話も脚本がよく練られていて、ラストに味わい深い余韻が残りますね。全話が10選候補と言ってもいいくらい好きなお話ばかりなのですが、アンジェの異次元ジョークに最後までついていったベアトに一票ということで(笑)。
『宝石の国』
第3話「メタモルフォス」
脚本/ふでやすかずゆき 絵コンテ/武藤健司 演出/武藤健司
CGディレクター/越田祐史
ダイヤのキャラに茅野さんの声を当てられたら、女性に対して過大な妄想を抱くなって言う方が無理ってもんです。そんでもって、フォスを助けられるかもしれないとわかって走り出したダイヤの描写が躍動感に溢れていて本当に素晴らしいんです。
『メイドインアビス』
第13話「挑む者たち」
脚本/倉田英之 絵コンテ/小島正幸 演出/森賢
作画監督/ぎふとアニメーション、森賢、多田靖子
これはもうエンディングの素晴らしさで選出しました。もちろん本編の素晴らしさあってのエンディングなんでしょうけど、これから待ち受けるであろう困難とそれでもきっと目標を達成するであろうと思える穏やかな高揚感が感じられるのがいいんですよね。
『リトルウィッチアカデミア』
第8話「眠れる夢のスーシィ」
脚本/うえのきみこ 絵コンテ/今西洋之 演出/中園真登
作画監督/坂本勝、長谷川哲也
私の大好きなアニメーションの楽しさが目一杯詰まってます。そしてお話は、スーシィの夢の中だけにハチャメチャでシュール。夢か現かよくわからなくなってしまうラストはちょっと不気味な感じ。オススメの一本です!
『龍の歯医者』
「天狗虫編」
脚本/舞城王太郎、榎戸洋司
画コンテ/鶴巻和哉、寺岡巌、片山一良、林明美、谷田部透湖、鬼塚大輔、吉崎響
演出/黒川智之、谷田部透湖、鬼塚大輔、吉浦康裕、吉崎響
キャラクターデザイン・作画監督/井関修一
もしも私が「キタルキワ」を知っていたら、今と違う生き方をするだろうか。そんなことをボーッと考えてしまいます。「生きるって、長生きすることが目的なの?」という野ノ子の問いかけには、「ヒト」ではなく「人」を強く意識させられますね。
『RWBY Volume 1-3: The Beginning』
第6話「The Emerald Forest, Pt.1」
監督/モンティ・オウム
脚本/マイルズ・ルナ、ケリー・ショウクロス、モンティ・オウム
ジョーンがドレスを着て会場に現れた時、みんな彼の格好を笑っていたけど、ピュアだけはドレスの理由を知ってるんですよね。その彼女から心からの笑顔を引き出したジョーン、最高のナイスガイだって思います。
今年も本当にいいお話が多すぎて選考が大変でした。
それでは皆様よいお年をお迎えください。